2019(令和元)年5月23日(木)~ 26日(日)の4日間、戸田ボートコースで「第97回全日本選手権大会」が行われました。 注目の男子エイトはNTT東日本が4年連続13回目の優勝を果たしました。女子シングルスカルではアイリスオーヤマ・大石綾美が3連覇を達成しました(主催:日本ボート協会)。
レース結果は次ページ参照
https://www.jara.or.jp/race/current/2019alljapan.html
決勝の昼休みにはパラローイング3種目(PR1M1x・PR2Mix・PR3Mix4+)のエキジビションを実施しました。日本ボート協会はパラリンピックの女性選手の募集しています。
※PR1:腕・肩の機能はあるが、胴体・下肢の機能が極小またはない漕手、 PR2:腕・肩・胴体の機能があり、下肢に障がいがあるためスライディングシートが使えない漕手、 PR3:腕・肩・胴体・下肢の機能があるが四肢に障がいがある。または視覚障がいの漕手。
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スタートから先頭に立つことができ、勢い良く漕げました。しかし中盤で緩みが出たのは自分自身の弱さが現れてしまった反省点です。
今シーズンも最後の最後まで諦めず、世界のスピードにくらいつきます!
談:W1x優勝 大石綾美(アイリスオーヤマ)
大学としてはこの種目で6連覇がかかっていました。予選から良いレースができていたので、優勝できてほっとしました。最終調整は1週間しかありませんでしたが、良い調整ができたことが優勝につながったと思います。
談:W2-優勝 立命館大 整調・高野晃帆
練習してきた成果が出せてよかったです。立命館はスウィープ種目に強いと言う意地があったので。昨年まではエイトだったのですが、それを分解してでも勝ちに行くと言う目標を達成できてよかったです。
談:LW2-優勝 立命館大 整調・伊関法子
落ち着いてコンスタントを落ち着いてしっかり漕げていたんですが、離したいところでなかなか相手を離せませんでした。想定よりも早めにスパートを入れて、何とか1位でゴールできました。最後は本当に勝ったのかわからないくらいの接戦でしたね。レースプランではもっと早めに飛び出して相手を見ながら余裕を持ってこぐつもりでしたがレースプラン通りにはいかなかった事は確かです。課題の残るレースでした。
談:W2x優勝 トヨタ自動車 バウ・榊原春奈
今年の調整期間が、2位だった昨年よりもさらに短かったです。昨年は1カ月ありましたが今年は2週間。U23の代表合宿があったからです。とにかく何を意識するかを2人で共有することを大切にしました。短い期間では考えている事を合わせることが先決だと思っています。乗艇前と乗艇後に、意識することと次の練習で克服する課題をしっかり共有して基本通りの練習をしてきました。基本を徹底してきたので、短い練習期間の中でも結果が出せたのだと思います。
談:LW2x優勝 鹿屋体育大 整調・四方美咲
スタートの得意なストペア、レース後半にかけて粘りのあるバウペアで、終始良いスピードを維持してゴールすることができました。スタートから出れたことで、リラックスしてコンスタントを漕ぎ切り、気持ちよくゴールできたことがとても嬉しいです!
談:W4x優勝 明治安田生命 整調・土屋愛
立教大として女子初の優勝になるので非常に嬉しいです。途中まで相手のことが全然見えない状態だったので苦しかったのですが、コックスと後ろにいるみんなのことを信じてられてよかったです。最初から他のクルーには先に出られると思っていたので、粘って粘って競り勝つということがレースプランでした。
W8+優勝 立教大 整調・角谷真緒
あまり順位は気にしないでいた。とにかくいい漕ぎをと。日本のローイングとして一番いい漕ぎをみなさんに表現できればと。最後の200mくらいは世界だともっとレートをあげていかなきゃいけないところ。今回は落ちてしまったので、そこが今後に向けての課題になりました。今まで、自分のためにというよりはむしろ応援してくれる人たちのために漕いでいた気がします。特にリオ五輪の後からは応援してくださる方たちも増えたので。もちろん周りの人のために練習するのは大事なことなんですが、それだけというのは少し違うなと思って。ボートと、水と、自分と。最近はそれだけに集中して練習するようなりました。結局、自分のことに集中して結果を出すことが周りの人を安心させることにも繋がるんじゃないかと思っています。
談:M1x優勝 中野紘志(中野紘志RC)
スタートからしっかり出ることができ、ずっと自分たちの練習通りの漕ぎができました。1回、ブイにオールが当たってしまって減速してしまったのですが、それでも焦ることなく余裕を持ってレースができました。練習では特に、最後に船を押し出すところを意識していました。後ろから改善して前も良くしていくというアプローチです。これで二連覇となりましたが、昨年よりも漕ぎの質は断然良くなっています。
M2-優勝 チョープロ バウ・中島希世紀
周りのクルーがみんな早い中でスタートから出てそのままコンスタントで逃げ切ると言うレースプランを押し通すことができてよかったです。明日の150mあたりでスピードを上げたときに周りとの差も開いたのでこのまま逃げ切ることができると確信した。これまでずっと疲れをやってきたり相方も再度変更したりと大変だった。エルゴも足切りタイムギリギリだったので不安だったがレースプランをやり通すことができて勝てたと思っている。
LM2-優勝 明治大 バウ・武藤駿太
調整は遠征から帰ってきてから10日間くらいでした。ダブルになって、速い船で漕ぐことで自分の漕ぎをもう一度見つめ直すことができました。今回のレースで、自分の引き出しを増やすことができたと思います。
M2x優勝 NTT東日本 整調・荒川龍太
今回のダブルでは先輩である荒川さんの技術であったりボートに対する姿勢を学ぶことができたのが大きいことでした。
世界戦が終わってから10日間しか練習期間はなかったのですが、高い集中力で2人の艇の運び方を擦り合わせることに注力したことが優勝につながったと感じます。
とはいえ2位とは2秒程度しか差がなく、まだまだ実力不足です。まずは7月のU23世界選手権でメダル獲得を目標に努力していきたいと思います。
M2x優勝 NTT東日本 バウ・櫻間達也
今日のレースプランは、最初に少し出て、コンスタントで伸ばしていって、最後に離していく、というシンプルなものでしたね。出艇する前に少し話をしたくらいではありましたが。だいたいその通りにできました。練習では、スタートスパートからのコンスタントレートへの切り替えを重点的にやってきました。レースでも特にうまくいったところの一つですね。
LM2x優勝 日本大 整調・川村脩斗
レースはとにかく漕いでいて気持ちがよかったです。後半にかけて伸ばしていくレースプランもうまくはまりました。練習までには5回しか練習する時間がなかったので、見た目じゃなく気持ちを合わせることを意識してやっていました。
M4x優勝 日本製鐵 3番・野村大貴
元々、コンスタントが強いクルーでした。レースではスタートを出られてしまいましたが、めげずに中盤にかけて高いレートで刻むことができました。ラストも上がるクルーではあったのですが中盤で高いレートをキープすることを意識しました。強豪が揃うレースでも、予選を1位タイムで通過したことで自信に繋がっていました。自分たちを盛り上げながら勝ちきることができました。
M4-優勝 仙台大 3番・上中屋敷拓志
予選・準決勝とあまりいいレースができませんでした。決勝ではスタートを決めて余裕を持ってこぐことを意識していて、そのレースプラン通りに行けてよかったです。ラストの150mでスパート入れたとき、相手と差が開いたことが印象的でした。
M4+優勝 法政大 2番・石垣駿
もちろんぶっちぎるのが目標。世界で戦えるようになるのが目標なので。今日は2艇身以上差を話すレースをしようという話をしてましたが、そうはなりませんでした。まだまだですね。今後課題になりそうなのは、速いスピードになったときに船と一緒に全員で動いて船を加速し続けることですね。
M8+優勝 NTT東日本 Cox・佐々野大輝
【リポーター:石阪友貴】【写真撮影:宅島正二、山本薫】