2019(令和元)年12月22日(日)に静岡県の東部(静岡県沼津市・沼津工業高艇庫)と西部(静岡県浜松市西区・浜松湖南高体育館)の2会場で第32回全国マシンローイング静岡県B大会を行いました。カテゴリーA、B、C、F、G、Hの6カテゴリーに合計231人が出場しました(主管:静岡県ボート協会)。
西部会場では多くのカテゴリーから参加者があったため、今大会は世代を越えて競い合う大会となりました。
まず、中学生の優勝タイムは高校生の中位層に食い込むほどのレベルで、高校生は危機感を抱くとともに、大きく対抗意識を燃やしました。
本年度の国体では静岡県少年男子・女子舵手つきクォドルプル共に優勝となった高校生ですが、 その少年男子のストロークを務めた氏原選手の6分34秒や、バウを務めた松並選手の6分36秒をはじめ、漕手4人全員が7分を切る好タイムを出し、 会場を大きく盛り上げました。
また、少年女子舵手つきクォドルプルの漕手であった藤崎選手も7分39秒の好タイムを出したことで、 オープン級の大学生女子を追い詰め、会場を大きく盛り上げました。 そして、大学からは立命館・東海・静岡の3大学の選手が参加しましたが、 高校生が予想以上の好タイムを出したことで闘志に火がつき、ボートの先輩としてのプライドをかけてレースに臨みました。 そうした若者の奮闘を目の当たりにした壮年選手も若き日の滾りを思い出し、令和の自己ベストタイムを目指しました。
静岡県大会では副賞として優勝者にチャンピオンTシャツを授与していますが、 こうした雰囲気の中で優勝したことで、チャンピオンTシャツに袖を通す優勝者の姿はどこか誇らしげでした。
なお、今大会の全レースで1番タイムを叩き出した氏原大舜選手(浜松湖南高)は、次のようなコメントを残しました。
「今回のライバルは、昨年度優勝争いをしたU-19代表の鈴木選手(浜松大平台高)と、県選抜チームで同じクルーとなった松並選手(沼津東高)だと思っていた。特に松並選手は6分30秒台を出すと聞いており、西部大会に出場してくることに緊張した。大会に優勝することができたので、それは安心したが、目標としていた自己ベスト(6分31秒)更新、6分20秒台には届かなかったので、悔しい。この悔しさを今後のボート人生の糧としたい。また、後輩の杉森選手(浜松湖南高)も記録が伸びずに苦しんでいるので、彼にも奮起を期待したい」
【静岡県ボート協会 強化委員 静岡県立浜松湖南高等学ボート部 佐々木 將】
大会結果は次Web参照。
男子:https://www.jara.or.jp/mr/current/2019B_sizuoka_M.html
女子:https://www.jara.or.jp/mr/current/2019B_sizuoka_F.html