2019(令和元)年9月5日(木)~8日(日)の4日間、埼玉県の戸田ボートコースで「第46回全日本大学選手権大会(インカレ) 兼 第58回オックスフォード盾レガッタ」が開かれ、延べエントリー108団体383クルー1448選手が頂点を目指して臨みました(主催:日本ボート協会)。
インカレは1位が5点、2位が3点、3位が2点、4位が1点と点数をつけ、男子総合優勝・女子総合優勝を決定します。
男子は仙台大が4種目で1位、2位1種目の計23点で初の男子総合優勝を達成しました。仙台大は創部18年目にして初の快挙です。 阿部肇監督は「部内競争にしっかりと選手が取り組んでくれました。この気持ちは選手からインタビューしてあげてください」と選手をたたえました。 仙台大・佐々木雄也主将は「チームの総合力が上がった結果であり、ここまで導いてくださった阿部監督に対しては、テクニックはもちろんのこと、精神的な支えが大きかったです。 恩返しできて良かったです」と語りました。2位は9点の早稲田大でした。
女子は2種目で1位、2位と4位が1種目の早稲田大が計14点を獲得し、2連覇を達成し計16回目の女子総合優勝です。2位は明治大、立教大、立命館大でした。
また、同時開催したオックスフォード盾レガッタは好記録がでました。NTT東日本が準決勝で5分39秒75を出し、2012年9月10日第90回全日本選手権の男子エイト決勝で日本大学が出した5分41秒18の戸田ボートコースのコースレコードを7年ぶりに更新しました。ところが同日、行われた決勝では5分38秒20とさらに記録を更新しました。
総合順位・総合得点
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全レース結果
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最終日のレース動画(提供:aomonoya)
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優勝は安心しました。出艇する時からたくさんの声援をもらって、「やらなきゃ、やらなきゃ」と思っていたんです。期待に応えられてほっとしています。
優勝できてほっとしています。とっても嬉しいです。もともとスタートは得意な方ではなく、前半は出られないと思っていました。でも、1500m以降から徐々にトップとの差を詰めて差し切ることができました。レースプラン通りにいったと思います。これまでの苦労ですか?いろいろあったと思いますが、優勝してみんな忘れてしまいましたね。
昨年のインカレでは、このクルーの2人で悔し涙を流していたんです。なので今年は絶対に金メダルを取ろうとお互いに誓っていました。前半から焦らずに、自分たちの漕ぎをすることができたことが勝因だと思っています。後半はほかの艇に詰められてしまったのですが、何とか逃げ切ることができて本当に良かったです。
嬉しいの一言に尽きます。クルーを組んで2カ月という短い期間でしたが、最初から漕ぎが合っていました。クルーを組んでから決勝のレースでゴールするまで、優勝することだけを考えていました。本当に楽しいクルーでもありました。今まで色々な人のサポートを受けてお世話になってきて、この優勝で少しでも恩返しできたら嬉しく思います。
ちゃんとトップでゴールできて嬉しいです。以前から、スタートで前に出て自分のレースができるようにしようという話だったので、本当にそういうレースができて良かったです。優勝へのプレッシャーはありました。ただそのプレッシャーに負けず勝つことができてよかったです。
優勝は素直に嬉しいです。仙台は、チームの中での部内競争がとても激しいんです。まず、レースに出るだけでも大変なことでした。決勝のレースでは想像していたように後半詰められたんですが、何とか逃げきれました。
生まれた中で一番嬉しいです…。実感は…まだありませんけど達成感はすごくあります。本当に勝てて良かった。前半から出ようと思っていました。大枠ではその通りに行きました。ただ、他クルーが攻めてきたので、当初の予定にはありませんでしたが、とっさの判断で、途中で思いきり上げました。
決勝のレースに向けて、ライバルたちのクルーを分析していました。具体的には、クオーターごとのタイムを計算していたんです。どこで勝負にいくべきなのか、どうすればもっとも自分たちの強みを発揮できるのかを考えていました。このレースはつばぜり合いが続くと思い、早めに仕掛けていきました。
優勝できて嬉しいです。自信があったのは特にコンスタントからラストスパートに入る部分ですね。レートを一気に上げて勝ちに行くことができるクルーでしたし、その強みを活かしきることができました。トレーニングももちろんですが、普段から人としてトップを獲るのにふさわしい行動を心がけてきたことが今回の結果につながったと思います。
勝てて素直に嬉しいです。スタートからプラン通りに前に出ることができました。有利なレース展開に持って行けたので、100点満点のレースだと思います。クルーを組んでからしばらくはフィーリングが良くなく船もクルーの気持ちもバタバタしていたのですが、練習してきた成果が今日は出せたと思います。
レースプラン通りの試合を予選、準決勝、決勝とでき過ぎなくらいできてきました。決勝では他大学のスタートスプリントは想定していましたが、中盤以降、冷静に漕いで勝ちきることができました。
最高です。最高です!スタートから突き放して行けました。練習の中でいちばん意識してきたのは、クルーとして一つにまとまるということです。決勝のレースではこれまででも一番まとまれていたんじゃないでしょうか。
コンスタントパートで、ラップ落ちをできるだけ無くし、出したスピードを維持し続け、力まずにトップスピードに乗せました。 コースレコードはずっと目指してきた目標なので(出せたことは)もちろん嬉しいですが、 コンディションさえ整えば出せるだけの力はあると確信していたので、やっと出たか、という感じもあります。 世界で戦っていくには、エイトのタイムで5:30は必須と仮定すると、避けて通れないのはさらなるフィジカルアップ。ベースを上げる必要があります。 その上で、スピードを維持し続けるRowingを極め、それから、日本人に最適なリギング値とSR(指定レート)、姿勢など科学的な見地から専門的なアドバイスも欲しいと考えています。
※氏名の後ろの高校名または大学名はその選手の出身校です。また、氏名の前はポジションです。Coxは舵手を示します。
【リポーター:石阪友貴】【写真撮影:山本薫、宅島正二、早川大河】
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『全日本大学選手権 団体総合ランキング』は2014(平成26)年度に算出方法を含めて確立したものです。 特長は「総合順位・総合得点」と異なり、各種目の配点が選手数に比例している点です(例:8+ 優勝= 450 点、2 ×優勝= 100 点)。 各報告書の参考データとしてご活用ください。
男子Rank | 男子団体名 | 男子得点 | 女子Rank | 女子団体名 | 女子得点 | |
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1位 | 仙台大 | 950点 | 1位 | 早稲田大 | 498点 | |
2位 | 明治大 | 527点 | 2位 | 立命館 | 288点 | |
3位 | 日本大 | 524点 | 3位 | 仙台大 | 254点 | |
4位 | 中央大 | 512点 | 4位 | 明治大 | 245点 | |
5位 | 同志社大 | 411点 | 5位 | 日本体育大 | 240点 | |
6位 | 早稲田大 | 368点 | 6位 | 富山国際大 | 230点 | |
7位 | 立教大 | 305点 | 7位 | 中央大 | 217点 | |
8位 | 慶應義塾大 | 265点 | 8位 | 立教大 | 189点 | |
9位 | 一橋大 | 204点 | 9位 | 法政大 | 165点 | |
10位 | 法政大 | 187点 | 10位 | 一橋大 | 125点 | |
11位 | 富山国際大 | 183点 | 11位 | 同志社大 | 108点 | |
12位 | 龍谷大 | 140点 | 12位 | 神戸大 | 75点 | |
13位 | 東北大 | 139点 | 13位 | 龍谷大 | 64点 | |
14位 | 日本体育大 | 136点 | 14位 | 東北大 | 57点 | |
15位 | 大阪府立大 | 107点 | 15位 | 慶應義塾大 | 56点 | |
16位 | 京都大 | 95点 | 16位 | 東京経済大 | 50点 | |
17位 | 東京経済大 | 88点 | 17位 | 滋賀大 | 32点 | |
18位 | 東京大 | 85点 | 18位 | 鹿屋体育大 | 29点 | |
19位 | 神戸大 | 72点 | 19位 | 名古屋大 | 28点 | |
20位 | 東京海洋大 | 70点 | 20位 | 大阪府立大 | 25点 | |
21位 | 名古屋大 | 54点 | 21位 | 学習院大 | 18点 | |
22位 | 名古屋工業大 | 36点 | 21位 | 関西大 | 18点 | |
23位 | 松江高専 | 35点 | 23位 | 熊本大 | 16点 | |
24位 | 立命館大 | 34点 | 24位 | 日本医科大 | 15点 | |
25位 | 東京工業大 | 22点 | 25位 | 金沢大 | 14点 | |
26位 | 愛媛大 | 20点 | 26位 | 松山大 | 12点 | |
26位 | 大阪工業大 | 20点 | 27位 | 大阪市立大 | 10点 | |
26位 | 東京外国語大 | 20点 | 27位 | 福岡女子大 | 10点 | |
29位 | 茨城大 | 18点 | 29位 | 京都大 | 7点 | |
30位 | 大阪大 | 12点 | 30位 | 名古屋工業大 | 6点 | |
30位 | 東京医科歯科大 | 12点 | 31位 | 東京外国語大 | 5点 | |
32位 | 大阪市立大 | 8点 | 32位 | 九州大 | 4点 | |
32位 | 鹿屋体育大 | 8点 | 33位 | 小樽商科大 | 3点 | |
32位 | 新潟大 | 8点 | 34位 | 東京海洋大 | 2点 | |
35位 | 京都大医学部 | 7点 | ||||
36位 | 北海道大医学部 | 5点 | ||||
37位 | 岐阜協立大 | 4点 | ||||
38位 | 早稲田大理工漕艇部 | 3点 | ||||
39位 | 関西学院大 | 2点 | ||||
40位 | 筑波大 | 1点 |
※配点(順位・選手一人あたりの点数)
1位50点,2位35点,3位25点,4位19点,5位15点,6位12点,7位10点,8位9点,9位8点,10位7点,11位6点,12位5点,13位4点,14位3点,15位2点,16位1点