公益社団法人日本ボート協会

Japan Rowing Association

パラローイングPARA ROWING

2020年東京パラリンピックに関するスケジュール、出場権獲得要件、日本代表選手選考について

2019年08月28日
パラローイング委員会
2020年東京パラリンピックに関するスケジュール、出場権獲得要件、日本代表選手選考について

標記の件につき、下記内容にて実施しますので、お知らせします。

1.東京パラリンピックに関するスケジュール

日程 内容 場所等 備考
2019年6月29日、30日 世界選手権派遣選考会 神奈川県・相模湖漕艇場  
2019年8月25日~9月1日 世界選手権 オーストリア・リンツ パラリンピック出場権 7 or 8枠
2019年11月24日 2020年度強化指定選手 1次選考締め切り
2020年度 コックス選考 締め切り
国内選考
2019年12月6日~8日 12月強化合宿
2020年度強化指定選手 2次選考
2020年度 コックス選考会
神奈川県・相模湖漕艇場 国内選考
2020年1月10日~13日
     1月24日~26日
     2月6日~8日
     2月21日~23日
日本代表候補選手選考 調整中 国内選考
2020年4月27日~30日 アジア・オセアニア大陸予選 韓国・チュンジュ PR1のみ パラリンピック出場権 1枠
2020年5月1日~3日 ワールドカップⅡ イタリア・ヴァレーゼ FISA公認大会
19年7月時点でパラ種目開催あり
2020年5月8日~10日 世界最終予選 イタリア・ガヴィラーテ パラリンピック出場権 1 or 2枠
2020年5月下旬まで 開催国枠推薦書をFISAに提出   ※自力でどの種目もパラリンピック出場権を獲得できていない場合のみ
2020年6~8月 パラリンピック直前合宿 調整中  
2020年8月28~30日 東京パラリンピック ボート競技 東京・海の森水上競技場  

上記スケジュールは各種状況によって、変更の可能性がある。

2.東京パラリンピック出場権獲得要件   枠数:4種目 各12ヶ国

国際パラリンピック委員会発行の予選ルールにより以下の大会にて該当順位以内、もしくは要件を満たすと出場権を獲得

東京パラリンピック予選ルール(英文・原文)

http://www.worldrowing.com/mm/Document/General/General/13/08/79/2018_04_26RO_QG_Tokyo_v4Clean_Neutral.pdf

  1. 世界選手権 @オーストリア・リンツ(2019年8月)
    PR1シングルスカル(男・女) 上位7ヶ国
    PR2男女混合ダブルスカル   上位8ヶ国
    PR3男女混合舵手付きフォア 上位8か国
  2. アジア・オセアニア大陸予選 @韓国・チュンジュ(2020年4月)
    PR1シングルスカル(男・女) 上位1ヶ国
  3. 世界最終予選 @イタリア・ガヴィラーテ(2020年5月)
    PR1シングルスカル(男・女) 上位1ヶ国
    PR2男女混合ダブルスカル   上位2ヶ国
    PR3男女混合舵手付きフォア 上位2ヶ国
  4. 開催国枠 ※上記3大会においてどの種目も出場権を獲得できなかった場合のみ
    PR2男女混合ダブルスカル もしくは PR3男女混合舵手付きフォア のどちらか1種目のみ
  5. 推薦枠 ※開催国枠が振り分けられた場合、どちらかの種目の推薦枠は1ヶ国
    PR2男女混合ダブルスカル    2ヶ国
    PR3男女混合舵手付きフォア  2ヶ国

東京パラリンピック出場権獲得の流れに関する注意・補足事項

  • 世界選手権 @オーストリア・リンツ(2019年8月)において日本がいずれかの種目で出場権を獲得した場合、 アジア・オセアニア大陸予選 @韓国・チュンジュ(2020年4月)にPR1シングルスカル(男・女)は出場不可。
  • アジア・オセアニア大陸予選 @韓国・チュンジュ(2020年4月)にPR1シングルスカル(男・女)が出場し、両クルーがそれぞれ1着となり出場権獲得の対象となった場合、東京パラリンピック予選ルールに則り、日本ボート協会は男子もしくは女子どちらかの出場権を獲得するかを選択する。
    選択基準
    世界選手権 @オーストリア・リンツ(2019年8月)で行われたPR1シングルスカル(男・女)優勝タイムを100%として設定し、アジア・オセアニア大陸予選 @韓国・チュンジュ(2020年4月)での最終出漕レースのタイムがより100%に近いクルーを選択する。
    レースが行われず1着になる等、特別な状況が発生した場合は日本国内で早期に選考レースを行い、世界選手権 @オーストリア・リンツ(2019年8月)で行われたPR1シングルスカル(男・女)優勝タイムにより近い種目の出場権を獲得することする。選択されなかったクルーは、アジア・オセアニア大陸予選で出場権を獲得できない。
  • 世界最終予選 @イタリア・ガヴィラーテ(2020年5月)における参加条件・出場権獲得制限はない。
  • 上記3大会でどの種目も出場権を獲得できなかった場合、PR2男女混合ダブルスカルかPR3男女混合舵手付きフォアのうち1クルーを開催国枠として申請する事が出来る。 開催国申請を行うに当たっては、日本ボート協会は、世界最終予選の結果で順位が上位の種目を希望上位とする。
    ※開催国枠を申請するクルーは2019年世界選手権もしくは世界最終予選にて最終順位を得ている必要あり

3.日本代表候補選手選考(2020年1-2月)

①日本代表候補選手選考の参加要件

参加要件を以下の通りに定める。ただし2020年度協会指定選手選考要項、2020年度協会指定コックス選考要項は別途定める。

漕手
2020年1月1日現在、日本ボート協会(パラローイング委員会)強化指定選手、育成指定選手として認定されており、2020年度の強化指定選手および育成指定選手として内定されている者
コックス
2019年12月実施予定の協会指定コックス選考会において2020年度協会指定コックスとして内定されている者

日本代表選手選考に関する注意・補足事項

  • パラリンピック出場権は国に与えられるため、出場権を獲得したレースに参加した選手が必ずパラリンピック本戦に出場できるとは限らない。
  • 東京パラリンピックに出場可能な選手は、2018年1月1日~2020年6月7日までの間にFISA公認大会に選手として出場している必要あり。
  • 東京パラリンピックに出場可能な選手は、2020年12月31日まで有効となる障がいクラス分けのステータスを有している必要あり。

②クルー毎の選手選考

種目ごとに以下の通りに定める。

PR1男子・女子シングルスカル
2020年1月強化合宿および2020年2月強化合宿にて3度、2000m選考レースを行い、そのレースの結果、 第一位となった選手を日本代表候補選手とする。
選考レースでは1着10点、2着8点、3着7点、4着5点、5着4点、6着3点、7着2点、8着1点、9着以下0点を振り分け、合計得点が最も高かった選手を第一位とする。
PR2男女混合ダブルスカル
2020年1月強化合宿および2020年2月強化合宿において男子、女子ともにシングルスカルにて3度、2000m 選考レースを行い、そのレースの結果、第一位となった選手(男・女)を日本代表候補選手としてクルー編成する。
選考レースでは1着10点、2着8点、3着7点、4着5点、5着4点、6着3点、7着2点、8着1点、9着以下0点を振り分け、合計得点が最も高かった選手を第一位とする。
PR3男女混合舵手付きフォア
FISAルールに沿ったクルー編成が可能となる男性2名、女性2名の選手を日本代表候補選手とする。コックスは 2020年度協会指定コックス内定者を日本代表候補選手とする。
クルー編成に当たり、同じ障がい区分・性別の選手の中で順位をつけるための評価が必要な場合、1次評価として2000mエルゴメータースコアで3名程度に評価対象選手を絞ったうえで、2020年1月強化合宿および2020年2月強化合宿において2次評価を行う。2次評価は乗り比べ(シートレース)とする。

③PR2・PR3選手への事前意思確認

開催国枠で東京パラリンピック出場権を獲得した場合、日本パラリンピック委員会「東京2020パラリンピック競技大会日本代表選手団編成方針及び選手選考基準」に則り、2024年パリパラリンピックにて活躍が期待できる選手でクルーを構成する事となる。このため、日本代表候補選手選考前にPR2およびPR3の選手に対し、2024年まで競技継続を希望するかどうかの確認を行う。

4.東京パラリンピック日本代表決定の流れ

東京パラリンピック出場権を獲得した種目については、上述の国内選考会で日本代表候補選手となった選手を対象に以下の手順で日本代表選手を決定する

  1. 日本ボート協会よりパラリンピック日本代表候補選手として日本パラリンピック委員会へ推薦する
  2. 日本パラリンピック委員会が承認し、東京パラリンピック日本代表として決定される

日本パラリンピック委員会「東京2020パラリンピック競技大会日本代表選手団編成方針及び選手選考基準」

http://www.jsad.or.jp/paralympic/news/detail/20190606_001910.html

以上