公益社団法人日本ボート協会

Japan Rowing Association

日本ボート協会JARA OFFICE

全国のオアズパーソンへの手紙(第89信)

2020年2月5日
日本ボート協会会長
大久保 尚武
会長写真

1月11日(土)、初漕ぎです。とはいえ、わたしにとっては名ばかりで、7~8年前に腰を痛めて以来、まったくボートは漕いでいません。仲間連中が漕ぐのをひやかした後の新年会が楽しみです。数年前に『淡青』という銘柄の日本酒を造り(商標登録をして実際に売っています)、それで乾杯、しょっちゅう会っている顔がほとんどですが、1年振りというのもいます。特に目新しい話があるわけでもないのですが、「やぁやぁ」というだけで話が通じた気になるのですから、ボート仲間はありがたい存在です。ただ、同期の連中も80歳の大台に乗り、少しずつ出席者が減っていくのも、淋しいことですがしょうがないでしょう。「来年も元気でな」と言い合って散会しました。

×     ×     ×

1月15日(水)恒例のNHK主催の「アマチュアスポーツ新年会」が渋谷のNHKで開かれました。スポーツ界のお歴々が集まり、各競技団体のトップの方と会えるのが楽しみで、毎年出席しています。今年も木村理事長、平岡理事その他何人かの理事が一緒です。今年目新しかったのは、「身体障がい者協会」の新しい役職についた元障がい者アスリート(目の障がい)の方の挨拶でした。実にしっかりした覇気あふれるスピーチで、「あぁ、こういう方が引っぱってくれるのか、いい時代になったな」と思ったことです。

山下泰裕JOC会長からのメッセージも読まれ、「新JOC会長として、金メダル30個の目標はぜひ実現したい」と力強いものでした。

3日後の18日(土)は、日本ボート協会の新年会です。今年は新装なった「JAPANSPORT OLYMPIC SQUARE」14階の「岸清一メモリアルルーム」で開かれ、会場も広くなり、参加者も140名と大賑わいでした。日本ボート協会にとって記念すべき2020年の幕開けにふさわしい盛会でした。

わたしからも、「今年はまずオリンピック・パラリンピックでメダルを獲得、次いで日本ボート協会創設100周年を祝い、新しい100年に向けて力強い一歩を踏み出そう」と挨拶しました。

「ワールドチャレンジ表彰」では冨田千愛選手(2019年度世界選手権女子軽量級シングルスカル銀メダル)を表彰、同選手からオリンピックに向けた力強い決意が述べられ、会場大拍手でした。

×     ×     ×

12月の理事会で新しく「コースタルローイング委員会」(岡本悟委員長)が設けられました。「コースタルローイング」についてちょっと説明しておきます。

実はわたし自身、また観たことがありません。ただ昨年のFISAの総会で正式に各国で普及を急ぐよう要請を受け、それに基づき日本でも早急に(できれば今年から)取り入れようという趣旨で、担当委員会を設置したわけです。FISAがこうした動きに出る背景には、IOCから2024年パリオリンピックでの軽量級種目の廃止が強く求められており、その代替として「Coastal RowingとBeach Rowing Sprint」のオリンピック種目への採用を強く求めいているという事があります。

FISAとしては2007年に第1回World Rowing CoastalChampionshipsを開いており、ARF(アジアボート連盟)でも2016年に第1回のAsian Rowing CoastalChampionshipsを開いています。それぞれの大会に日本からもクルーが参加したこともあり、正式の審判も派遣してきました。それを今後、日本としても正式に取り上げ普及していこうという趣旨です。

今回は委員会設立の趣旨の説明にとどめます。随時、くわしく説明をしていきたいと思います。

(以上)