公益社団法人日本ボート協会

Japan Rowing Association

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全国のオアズパーソンへの手紙(第88信)

2020年1月8日
日本ボート協会会長
大久保 尚武
会長写真

明けましておめでとうございます。

いよいよ2020年、東京オリンピック・パラリンピックの年が明けました。わたしは元日の朝、例年どおり湘南海岸まで初日の出を拝みに行ってきました。雲が厚くて「今日はダメだろう」と思いましたが、「今年は大事な年だから…」と思い直して足を運びました。が、案の定、上空は晴れているのに水平線近くはすっかり雲でおおわれ、初日も富士山も拝むことはできませんでした。それでも東の空に向かって手を合わせ、「去年はほんとうにありがとうございました。今年は大事な年です。どうぞよろしくお願いします」と心の中でわが畏敬する太陽神にお礼を申し上げ、1年のスタートを切りました。

強化選手たちは、1月6日(月)から長野でスキー合宿、引き続き13日(月)から戸田で合宿に入ります。去年の10月、11月、12月の合宿では、選手たちの顔つきからして引き締り、気合いの入ったいい練習ができていると聞いています。ギザビエコーチを招聘して4年目、ひたすら強化に努めてきた日本ボートの真価をオリンピック・パラリンピックの場で示さなくてはなりません。選手諸君の執念をもった頑張りに期待します。

まずは4月末、韓国で行われる「アジア・オセアニア大陸予選」で2種目の出場権を取らなければなりません。(この予選では1ヵ国2種目しか取れない規程です)そして5月の「世界最終予選」(スイス ルツェルン)でさらに1種目でも獲得できれば、と願っています。

本番のオリンピック・パラリンピック、ここでなんとしても「メダルを!」という旗印は降ろしていません。特に今回の東京がおそらく「軽量級、最後のオリンピック」になると思われます。最後のチャンスを逃せない、そう強く思っています。

「海の森水上競技場」というすばらしい世界有数の競技環境は整いました。設備細部の修正・改善も順調に進んでおり、あとは「運営面」です。去年8月の「世界ボートジュニア選手権」時に示された、全国のオアズパーソン諸氏の力強い協力、これを本番でも発揮していただき、「すばらしいオリンピック・パラリンピックだった」と後世に語り継がれる大会にしたい、そう強く念じています。皆さんのご協力を心よりお願いいたします。

(以上)