日本ボート協会JARA
全国のオアズパーソンへの手紙(第51信)
日本ボート協会会長
大久保 尚武
9月29日(木)に東京都の都政改革本部の「オリンピック・パラリンピック調査チーム」の調査報告書が発表され、その中で海の森ボートコースの新設をやめ、宮城県長沼ボート場での開催に変更すべし、という提案がなされました。
まったく予想していなかった発表で、それ以降、提案への対応で協会の幹部・事務局は忙殺されています。
その間の個々の折衝状況や経緯は、ここでお話することは差し控えさせていただきます。今非常に微妙な状況にあり、またこの「手紙」でお話することは適当でないと考えるからです。
日本ボート協会の公式見解並びにFISAの見解は、ホームページに載せてありますので、ぜひご覧ください。
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今年の国体は10月6日(木)から9日(日)まで、岩手県田瀬湖で開催されました。残念ながら、事前の公式練習と大会初日の6日(木)のレースが台風の影響で仕方なく中止となってしまいましたが、決勝戦を国体初の8杯レースにするという措置で、無事乗り切ることができました。また、そのために高円宮妃殿下の御成りも中止となったのは残念でした。
岩手県ボート協会の谷村邦久会長はじめ、大会の準備・運営にあたられた皆さん、予定変更になって対応で大変だったと思います。ご苦労さまでした。また花巻市の上田東一市長はじめ関係者の皆さんにも、いろいろお心遣いいただき、感謝申し上げます。
6日の夜には、定例の「都道府県連絡協議会」が開催されました。日本ボート協会の各委員長から、「2020東京に向けた強化方針について」や、来年2月に東京で開催される「FISAの臨時総会の準備状況について」など、7項目の報告がされました。
今年の「有功者表彰」は、宮城県の鈴木貢さんが受賞されました。長年にわたって水路施設業務に従事し、各地のコース設計に携わってこられた方です。
日本ボート協会の施設委員も長く務められ、奇しくも今話題の焦点となっている長沼漕艇場のA級2000m施設設備コースの設計も担当されました。
受賞を心よりお祝い申し上げます。
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今月は短いですが、以上で終わります。
以上