インフォメーションINFORMATION
「継続強化制度」の導入について
強化委員会
1.目的
オリンピック競技大会におけるメダル獲得が最大の目標である日本ボート界にとって、世界大会*における「メダル獲得」という高い成果を上げたクルー、あるいは、各カテゴリー内で日本代表と成り得たクルーは、目標達成の可能性を大いに秘めた日本ボート界の財産であると考えられる。
本制度はこれらの選手を対象に、一定期間継続強化を行い、わが国の国際競技力向上につなげることを目的とする。
*オリンピック、世界選手権、U23世界選手権、U19世界選手権、ユニバーシアード競技大会、ユースオリンピック競技大会を指す。
2.メダル獲得状況と制度導入の背景
過去5年間での世界大会における日本代表クルーのメダル獲得状況は次のとおりである。
- 2009年U23世界選手権 BLM4-銀メダル (三村敏玄選手、西村光生選手、田中大誠選手、中野紘志選手)
- 2010年U23世界選手権 BLW1X銀メダル (福本温子選手)
- 2013年ユニバーシアード競技大会 LM4-銅メダル (小林雅人選手、坂上煕英選手、佐藤祐介選手、荒木祐作選手)
- 2013年U23世界選手権 BLW1X銅メダル (大石綾美選手)
特筆すべきは、U23カテゴリーで複数回、また、男女ともメダルを獲得していることである。世界の流れとして、U23世界選手権等でのメダル獲得者の多くはオリンピックメダル獲得者となっていることから、我が国においても継続強化を行うべきである。
3.継続強化の具体的な方法
(1)継続強化対象の選手及び期間
対象となる大会*において以下の成績を達成した選手に関しては、下表に示す期間を継続強化対象とする。
[対象となる大会における成績と継続期間]
- メダルを獲得した者 原則3 年間
- 軽量級種目において決勝進出した者 原則1年間
- オープン種目において8 位入賞した者 原則1年間
- U19 日本代表選手 原則4年間
*対象大会-オリンピック、世界選手権、U23世界選手権、U19世界選手権、ユニバーシアード競技大会、 ユースオリンピック競技大会を指す。
(2)日本代表選考の免除
対象選手に対しては、翌年の第1次選考合宿参加のための選考タイムトライアルを免除するとともに、代表選手選考結果に関わらず、前項に示す一定期間、強化合宿へ招集する。
(3)継続強化に必要な経費等
継続強化に必要な経費及び所属団体との調整等は、従来の日本代表選手と同様に、日本ボート協会が行う。
(4)継続した海外派遣
対象選手は、選考レースの結果に関わらず、明確な強化目的の下に、強化委員会・コーチ陣の裁量により海外派遣を行うことがある。
(5)継続強化対象選手の指定取り消し
練習内容、著しい成績不振などを理由に強化委員会、コーチ陣の判断により取り消すことがある。
4.実施期日
今シーズンの強化選手選考より適用する。