インフォメーションINFORMATION
ANOCワールドビーチゲームス2023バリ大会 遠征支援寄付金の御礼 大会および遠征中止のご報告
コースタルローイング委員会
ANOCワールドビーチゲームズ2023バリ(以下AWBG)の遠征支援を公表後、皆様からは多くのご声援とともに、多額の寄付金を承ることができました。結果として、目標としていた支援金額に到達することができました。改めて、ご支援いただいた方に御礼を申し上げます。誠にありがとうございました。
本遠征で一番の課題となっていた、弊協会負担分の財政問題は解決され、1ヶ月後に迫った大会に向けて準備を着々と進めておりましたが、7月4日に組織委員会から中止の通告を受けました。大会中止の理由として、インドネシア政府の財源担保が取れなかったことが挙げられております。
日本代表としては、4月にタイで行われたアジア大陸予選大会で山領夏実選手(今治ローイングクラブ)が女子ソロで優勝し、本戦への同種目出場権を獲得しておりました。選手・サポートスタッフともにこの決定は受け入れがたく、失意を感じております。
現在、弊協会事務局ではご支援いただいた方に直接連絡をさせていただき、支援寄付金の使用用途をご相談しております。返金をご希望される方には適切なご対応をさせていただき、継続的にご支援いただける方にはご了承をいただいた上で、本遠征に関連したキャンセル費用の補填と今後の2023年世界ビーチスプリントファイナル等の国際大会遠征支援に関連する費用に活用する旨をお伝えしております。
本決定は非常に残念な形になってしまいましたが、ローイング界の今後の潮流として、ビーチスプリントローイングが加速度的に普及していくことが予想されています。2028年ロス五輪で正式採用が今年9月のIOC総会で見込まれており、2026年ユース五輪では採用が決定しています。すでに日本では2021年世界選手権においてジュニア女子ダブルが準優勝を獲得するなど、新種目であるビーチスプリントに先行して普及・注力するとともに、選手・スタッフは日本ローイング界悲願の五輪メダル獲得に向けても走り出しています。
引き続き、コースタルローイングのご支援とご理解のほど宜しくお願い申し上げます。
ANOCリリース原文
日本語訳
バリ、2023年ANOCワールドビーチゲームズ開催へのコミットメントを撤回
インドネシアオリンピック委員会(KOI)が、2023年8月に開催されるANOC世界ビーチ競技大会およびANOC総会の開催を辞退したことは、ANOCにとって大きな驚きであり、非常に残念なことである。
大会の開催を1ヶ月後に控え、このような遅きに失した決定により、ANOCは代替開催地を見つけることができず、8月にバリ島で開催される今年の大会とANOC総会を中止するしかない。ANOC総会については、今後数週間のうちに新たな開催地と日程が決定される。
KOIは、この決定は、同国政府から予算が発表されなかった後に下されたものであり、現在、大会を開催するための時間はないとしている。ANOCは、資格を有する100のNOCの選手たちが大会に出場するという野望を叶えることを否定することになるKOIの行動に非常に失望している。
ANOCは、これらのNOC、アスリート、大会のパートナーとして尽力してきた国際競技連盟(IF)、そして世界中のファンに心からお詫びを申し上げます。
大会の準備には、他の主要なマルチスポーツ・イベントと同様に課題があったが、ANOCはKOIから、解決策が見つかり、大会は予定通り開催されるとの確約を定期的に得ていた。
ANOCとKOIは、先週も週1回の調整会議を行ったが、KOIからそのような結果につながるような問題があるとの指摘はなかった。
ANOCの当面の優先事項は、大会のキャンセルを踏まえて、選手たちを確実にサポートし、NOCとIFに可能な限りの補償を行うことである。