皆様ご高承の通り、2020年に我々日本ボート協会は創立100周年を迎え当会ではこの記念すべき節目の年に向けて幾つかの事業を推進して参りました。 コロナ禍の影響を受け残念ながら記念式典・祝賀会は来年以降へ再延期となってしまいましたが、 此れまでに、海の森水上競技場のこけら落とし記念レガッタの開催（2019年6月）、競漕規則の改定（2020年4月施行）、 100周年記念誌の編纂（2021年11月完成）、そして約3年をかけて当会の新ビジョンを策定しこの度公表いたしました。

また、東京オリンピック・パラリンピックでは悲願のメダル獲得はなりませんでしたが、 新ビジョンの行動指針に基づき2024年のパリを目指して既に活動を始動しております。申すまでもなく、 日本のローイングが強豪国に伍していくためには、果敢に世界へ挑戦していかなければなりません。 優秀な指導者・スタッフのもとで国内外に拠点を置いた継続的な強化活動やタレント発掘事業を推し進め、 人材を効果的に育成していく仕組み作りに尚一層取り組み、皆様のご期待に応えて参りたいと存じます。

その他、総合型地域スポーツクラブの創設・拡充やアーバンスポーツ化、 インドアローイングやパラローイングの振興、 海の森水上競技場のレガシー利用など当会が重要と考えている様々な施策にも取り組んでいく所存です。

しかしながら、これらの活動を進める上での協会の自己資金は、 オリンピック・パラリンピックの地元開催に伴う国際イベントの主管と2年に亘るコロナ禍の影響で底をついており、 この度広く皆様のご理解を得て、新ビジョンの実現に向けて次の歩みを始動するための財政的なご支援を賜りたく心よりお願い申し上げる次第です。 コロナ禍の完全終息までは まだまだ時間がかかり先行き不透明な経済環境の中、誠に恐縮ではございますが趣旨ご賢察の上、 格別のご高配を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。

なお、ご寄付をいただいた方には100周年記念誌（100周年史、データファイル、漕跡の3冊セット）を1部贈呈させていただきます。 また、歴代機関誌（月刊漕艇・ローイング）の全号を収蔵したDVDも合わせて贈呈いたします。