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男子軽量級ダブルスカル(LM2×)日本代表クルー再選考について
日本ボート協会
2月27日付け日本スポーツ仲裁機構の仲裁手続においては、ボート競技の特性とそれに伴う選考過程と判断、
及び過去の選考における歴史的経緯については考慮の対象とされず、もっぱら、選考要領に基づきつつも、
想定されていなかった事象に対応するべく、選考要領には明記されていない過程をも経て結論を出したことについての合理性および透明性が問われたものです。
一方で、今回の選考では選考要領が明確に示されていたことを評価しており、
かつ、先の選手内定は取消すものの、再度の選手選考の方法に関しては日本ボート協会の専門的知見に基づき判断すべきものとしております。
日本ボート協会は今回、問題とされた選考過程の合理性、透明性を如何に担保しつつ正確、 公平な選考を実現して行くか、裁定判断を真摯に受け止め、今後、本経緯を踏まえ、 反省しつつ解決を図り、より良いものへと進化させて行きたいと考えています。
さて、仲裁判断にありますように2011年11月24日の男子軽量級ダブルスカル日本代表クルーの内定(2011年11月29日発表)は取り消されました。
従いまして、再選考を実施し新たなる日本代表当該クルーを選考しなければならないことから、 強化委員会は実施方法等について検討いたしました。
その結果、2011年11月22日から24日にかけて行われた最終選考会6人のシートレースデータを基に判断し、 6人から上位者4人へ候補者を絞り込む結論を得ることには妥当性があると判断いたしました。 しかし、更に最終の2人へ絞り込むには別途選考会が必要であるとの結論にいたりました。
選考会の内容についても様々なケースで検討いたしましたが、既に11月内定時点から3ヶ月を経過しており、 4人の組み合わせを新たにシャッフルしコンビネーションを確認し新たなるペアを組成する迄の時間的余裕は無いことから、 既にペアを組んでいる一旦内定を受けていた二人と仲裁申立人が日本代表としての資格が有るとして主張するペアとの最終選考レースにて結論を得ることが合理的であると判断いたしました。
従って以下の通りの内容にて最終選考レースを実施することといたします。
- 1.11月に実施した選考時の上位4名を対象として再選考を行う。
- 代表クルー2名を再選考する上で、11月の選考時に下位の2名と有意の差があり、 且つ接戦状態にあった上位4名を対象として選考することが適切と考える。
- 2.ダブルスカル2クルーによる最終選考レースで代表クルーを決定する。
- 前項の上位4名による選考に関しては、今般代表クルー内定取り消しとなった須田・西村ペアと、 武田・浦ペアの2クルー間で最終選考レースを行い、その勝者を代表クルーとする選考方法が、 最も合理的且つ透明性の確保された方法であると考える。
- 3.最終選考レースは、2000mの2本先勝方式とする。
- 距離は五輪本番レースと同じ2000mとする。一発レース決着の方式では、 両者の力の差を必ずしも十分に計り切れない可能性があるので、 より確実に両者の力の差を計る方法とするため、 3本勝負の2本先勝方式での最終選考レースとする。
- 4.実施日は4月6日(金曜日)とする。
- 4月26日から29日に行われるアジア大陸予選(エントリー締切は4月16日)までの日程を勘案し、 且つ、限られた期間ではあるが、当該最終選考レースまでの準備期間を十分に取るという両面を考慮し、 また、戸田コースで2000mの取れる日という事で、4月6日を最終選考レース実施日とする。 尚、荒天時への対応として4月9日及び10日を予備日とする。
- 5.最終選考レースまでの準備期間は、2クルー共に他のナショナルクルーの合宿と合同とする。
- 6.最終選考レース時のクルー平均体重は71.5kg以下とする。
- アジア予選時のクルー平均体重70kg以下であり、また、その約3週間前である事を踏まえ、 この最終選考レース時のクルー平均上限体重は、71.5kgとする。
上記を踏まえたLM2X代表クルー決定の最終選考レースの要領を別紙に示す。
ロンドン五輪アジア大陸予選に向けたLM2X代表クルーを決定するための最終選考レースを以下の要領にて実施する。
- 1.実施場所:
- 戸田ボートコース
- 2.レース距離:
- 2000m
- 3.レース実施日:
- 平成24年4月6日(金)
荒天時対応のため、4月9日及び10日を予備日とする。 - 4.艇種:
- ダブルスカル艇
- 5.レース方式:
- 2艇によるマッチレースとする。(当然ながらレートフリー)
レースは3本とし、先に2勝したクルーを代表クルーとする。 - 6.レース発艇時刻:
- 1本目 9時00分、2本目:12時00分、3本目:15時00分
2本目で一方のクルーが2連勝した場合は、3本目は実施しない。 - 7.体重制限:
- クルー平均体重にて71.5kg以下とする。
漕手個人の上限体重は72.5kgとする。 - 8.計量時刻:
- レース当日の最初のレースの2時間前から1時間前までとする。
- 9.出漕クルー:
- 以下の2クルーとする。
- 須田貴浩・西村光生 ペア
- 武田大作・浦 和重 ペア
- 10.使用艇:
- 自艇(リギング設定は自由)
- 11.レースルール:
- 上記記載以外は、当協会競漕規則による。