公益社団法人日本ボート協会

Japan Rowing Association

インフォメーションINFORMATION

ローイング安全マニュアル (2011年度版)

2011年10月11日
安全環境委員会

「安全」はボート競技,ローイングの基本であり,日本ボート協会としても最重要事項のひとつです。

ローイングは自然の中で行なうスポーツであり,安全/危険の判断は,常に謙虚さを持って行なうべきです。

ボート競技をとりまく安全/危険の状況は千差万別です。 例えばボート専用コースと,多数の一般船舶が往来する公共水域の安全環境・ルールは大きく異なります。 また同じ水域でも,気象状況によって安全性は全く別次元のものに変化します。 クルーの年令,経験,習熟度によっても,安全のための遵守事項は異なります。 ボートの安全を確保するためには,それぞれの指導者およびクルー自身が,その水域において, そのクルーの技量に応じた安全ルールを検討・決定し,自己責任において徹底して実行すること以外に道はありません。

このマニュアルは,そのための考え方や検討すべき事項を提供するものとして作成しましたが, 「これで万全」ということはありません。 安全マニュアル・指針も,2004年の全面改訂後,2006年の3つのガイドライン策定,2010年の改訂と, 順次改訂・改善を重ねてきました。この2011年版は,その後の新しい情報を加え,小規模の改訂をしたものです。 本マニュアルに関するご意見,ご助言,各水域の情報をお寄せ頂き,それをもとに更に内容の充実をはかります。

マニュアルは,内容を理解しただけでは役立ちません。特に指導者は,このマニュアルを精読・ご理解頂いたことを元に, それぞれの水域・団体で,より現場に即した安全ルール・習慣を作り,「クルーと共に」安全活動を「実行」していただくことが重要です。 もちろん,クルーは,自分と仲間の安全のために,より強い自覚をもって実行していかなければなりません。