公益社団法人日本ボート協会

Japan Rowing Association

インフォメーションINFORMATION

全日本選手権優勝クルーのアジア選手権派遣について

2009年08月13日
競技力向上委員会
アジア選手権へのクルー派遣方針

今年度のアジア選手権、アジアジュニア選手権については、台湾(宣蘭市)で開催されますが、7月16日にようやく最終開催要領が発表されました。
実施日程、実施種目は下記の通りです。

日程(アジア選手権、アジアジュニア選手権共通)
11月4日(水)~8日(日)
実施種目
アジア選手権
M1x, M2x, M2-, M4x, M4-, M8+, LM1x, LM2x, LM4-
W1x, W2x, W2-, W4x, W4-, LW1x, LW2x, LW4x
アジアジュニア選手権
JM1x, JM2x, JM2-, JM4x, JM4-
JW1x, JW2x, JW2-, JW4x, JW4-

ジュニアについては、JM1x, JM2x, JW1x, JW2x の4種目に参加し、8月25日(火)に選考会を開催して代表を決定することが既に6月の日本ボート協会理事会で承認されています。その際に実施が疑問視されていたJM4xとJW4xが今回発表された開催要領で実施となりましたので、選手を男女1名ずつ追加することでダブルワークによるJM4x、JW4xへの参加を検討いたします。

シニアについては、アジア選手権の1ヶ月後に行われる東アジア競技大会(香港、12月9日(水)~12日(土))にCrew JAPAN(シニア)がLM1x, LM2x, LM4-, LW1x, LW2xの5種目に参加することになっており、この5種目をアジア選手権にも東アジア競技大会と同メンバーでCrew JAPANとして参加させるかどうかについて以下の点を検討しています。

  1. 東アジア競技大会に向けて、事前大会の相手として適当なクルーの参加有無(簡単に勝てるような相手だけでは参加の意味がない)。
  2. Crew JAPANの事前練習に耐えるだけの水準の艇を借艇できるかどうかの確認

これらのことを10月10日のエントリー締め切りまで慎重に検討して決定する予定です。

一方で、日本ボート協会としては、チャレンジプログラムの一環として、全日本選手権の優勝クルーを自費でアジア選手権に参加することを認める方針も打ち出しています。この点についての具体的方針が7月開催の日本ボート協会理事会で承認されましたので、その後のアジア選手権に関する情報収集の結果も踏まえてここに発表いたします。
チャレンジプログラムの一環として、全日本選手権の優勝クルーを自費でアジア選手権に参加することを認めることについて、具体的には、以下のようにいたします。

  1. アジア選手権派遣を認めるか否かについて審議する選考委員会を日本ボート協会として設置します。
  2. この選考委員会が派遣の資格を与えるかどうかを全日本選手権終了後ただちに審議します。
  3. 種目の水準が高い場合には上位3団体までに資格を与えることもあります。その場合、2位、3位の団体は上位の団体が辞退した場合のみ派遣資格を得ることができます。
  4. 資格を与えられた団体は、極力早い段階で(遅くとも9月23日までに)、資格の行使の意思を明らかにする必要があります。
  5. 派遣資格を得た全日本選手権クルーに、東アジア競技大会代表選手が乗っていても構いませんが、当然ながら、アジア選手権には代表選手を除いたメンバーで該当団体は参加していただきます。
  6. 選考委員会は、選考基準として、世界水準とのかい離の程度、その種目に日本クルーが参加することが、アジアのボート界への日本のプレゼンスにどの程度効果があるかを考慮します。
  7. 選考委員会は選考レポートを公表します。
  8. アジア選手権で実施されない種目は、選考の対象外ですが、唯一、W4x+については、アジア選手権で行われるW4xへの派遣選考種目として扱うことにいたします。
  9. 軽量級でCrew JAPANが出漕しない種目については、派遣資格を得た団体は、オープン種目で参加するか、軽量級種目で参加するかを選択できます。
  10. 派遣が決定した団体については、練習量の確保等について、競技力向上委員会のモニタリングに協力していただきます。

上記の選考委員会メンバーは下記の通りです。
舘理事長、朝倉競技力向上委員長、マックスラートヘッドコーチ(3名)

なお、現在も引き続き情報収集中ですが、台湾の組織委員会からは詳細の情報提供がなく、香港をはじめとする各国が不満を漏らす状況です。特に、借艇の状況が不明で、有力メーカーであるWin Tech がどの程度寄与するかも不明です。この点をさらに明らかにし全日本選手権までには、十分な判断材料を用意できるように努力いたします。

今回の全日本選手権優勝クルーのアジア選手権派遣が、各クラブのモチベーションをアップさせ、特に体重がオープンクラスの選手にインセンティブを与えることになり、ひいては、日本ボート界のレベルアップにつながることを望んでおります。

以上