インフォメーションINFORMATION
第29回オリンピック競技大会(2008/北京)日本代表選手及び日本代表候補選手の内定について
ナショナルチーム委員会
平成20年2月度定例理事会(2/22開催)に於いて、「北京オリンピック」日本代表選手、 アジア最終予選日本代表選手及び日本代表候補選手が以下のとおり内定しました。
男子軽量級ダブルスカル(LM2×) 日本代表選手
- 名前
- 浦 和重 (うら かずしげ)
- 所属
- 株式会社NTT東日本―東京北
- 名前
- 武田 大作 (たけだ だいさく)
- 所属
- ダイキ株式会社
男子シングルスカル(M1×) アジア最終予選日本代表選手
- 名前
- 須田 貴浩 (すだ たかひろ)
- 所属
- アイリスオーヤマ株式会社
女子軽量級ダブルスカル(LW2×) アジア最終予選日本代表候補選手
- 名前
- 岩本 亜希子 (いわもと あきこ)
- 所属
- アイリスオーヤマ株式会社
- 名前
- 熊倉 美咲 (くまくら みさき)
- 所属
- 戸田中央総合病院
【補漕】
- 名前
- 林 真奈美 (はやし まなみ)
- 所属
- 株式会社デンソー
浦 和重・武田 大作
日 程 | 場 所 | 目 的 |
---|---|---|
3/3-4/6 | 埼玉県・戸田コース | 強化合宿 |
4/15-5/6 | ギリシャ・アテネ | 強化合宿 |
5/7-5/11 | ドイツ・ミュンヘン | ワールドカップ第1戦 |
5/12-6/16 | ギリシャ・アテネ | 強化合宿 |
6/17-6/24 | ポーランド・ポズナン | ワールドカップ第3戦 |
6/30-7/28 | 岩手県・田瀬湖 | 強化合宿 |
8/1(予定) | 成田 ⇒ 北京 | 北京オリンピック大会 |
須田 貴浩・岩本 亜希子・熊倉 美咲・林 真奈美※
日 程 | 場 所 | 目 的 |
---|---|---|
3/3-4/15 | 埼玉県・戸田コース | 強化合宿 |
4/18-4/28 | 中国・上海 | アジア最終予選 |
5/6-5/11 | ドイツ・ミュンヘン | ワールドカップ第1戦 |
5月12日以降は浦、武田と同じ ※4/18以後未定 |
細淵 雅邦
北京オリンピック代表選手等の選考経緯につき以下のとおり説明いたします。
選手選考に関してはナショナルチームヘッドコーチであるジョバンニ・ポステリオーネ氏(以下GP)がその原案を策定しナショナルチーム委員会で成案としたのち、平成20年2月22日開催の本協会理事会において承認されました。GPによる選手評価は2007年度秋季キャンプ以降の実績に重きが置かれてはいますが、最終的には過去3年間の長期強化プログラムの経過で示された各選手の能力を総合的に評価したものであると御理解ください。
A1チーム
- 浦 和重 (うら かずしげ)
- 武田 大作 (たけだ だいさく)
- 須田 貴浩 (すだ たかひろ)
05年から浦、須田、武田(06年久保)の3名でA1チームを構成してきた。 07年は過去2年間常に高いパフォーマンスを示し続けた武田を軸として浦と須田を入替え最も戦闘力の高いダブルスカルとすべくシーズンを通して評価した。 その結果、07年世界選手権では浦、武田ダブルスカル(6位)と須田シングルスカル(5位)という結果を得た。 07年10月以降シーズンオフのトレーニングでは10月、11月、1月、2月の各月3週間という長期のキャンプを行い日常のトレーニングの中で主にシングルスカルでの比較を行った。 その結果この3名の実力は僅差であるが安定度を含む総合的な比較によりランクは武田、浦、須田という順になることを確認した。
本年2月12日から2月17日まで行った評価合宿では最終確認としてダブルスカル(武田、浦および武田、須田の組合せ)とシングルスカルにより比較を行い浦、武田が安定して高いパフォーマンスを示したことからこの両名をオリンピック日本代表ダブルスカルとした。 須田に関しては05年以降世界大会での安定した結果、競技力向上等の経過及び特筆すべき点として07年世界選手権でのシングルスカルで5位という高いパフォーマンスを示したこと(タイム的にはM1xでも11位)からオープン種目で十分戦えることが期待できること、また、メダル獲得を目標とするダブルスカルのパフォーマンスを最後まで高める為の補漕としての役割が期待できると判断しアジア大陸予選でのM1x参加枠獲得を目指すこととした。
A2チーム
- 岩本 亜希子(いわもと あきこ)
- 熊倉 美咲 (くまくら みさき)
- 林 真奈美(はやし まなみ)/補漕
05年から女子軽量級ダブルスカルは05年~07年まで継続して代表になったのは岩本のみであった。 07年代表の岩本、熊倉によるダブルスカルは世界選手権直前のギリシャ合宿後半になり良いスピードを見せ世界選手権B決勝ではオリンピック出場枠(8位以内)に0.05秒差の9位と非常に惜しい結果となったがこれは過去の日本代表軽量女子ダブルスカルで最高位の結果であった。 この要因としては体力的な面でのレベルアップは勿論、ダブルスカルとしてのテクニック向上に徹底的に取り組んだことが大きく起因している。
この結果を踏まえ07年10月以降08年オリンピックに向け岩本、熊倉を強化指定選手としA1と同じ日程で継続したトレーニングを行った。 熊倉は減量に問題を抱えていることもあり日常のトレーニングでは十分なパフォーマンスを示すことができなかったが定期的に行ったエルゴメータを用いた測定から生理学的な能力は高まっていることが確認された。 11月以降の評価合宿では新たに林が代表候補として浮上し、エルゴメータのパフォーマンスが高く乗艇でも常に上位に位置していた。 しかし、ダブルスカルでのテクニックに問題を抱えており、その点に関してはコーチ陣より常に指導が行われたが大幅な改善は見られなかった。 本年2月12日から2月17日まで行った評価合宿の中2日間連続で行ったトライアルでは岩本が全レース1位で安定して高いパフォーマンスを見せた。 熊倉と林においては僅差であったが国際大会を想定した2日間連続するトライアル中、最重要視した二日目(国際大会でこの能力が重要)では熊倉が高いパフォーマンスを示したことから岩本、熊倉両名をアジア最終予選日本代表候補選手とした。 林は潜在能力はあるがGPの提示する長期トレーニングプログラムを遂行した実績がなく本年3月以降、上海アジア大陸予選、そして、オリンピック本番決勝へ向けさらに強度なトレーニングを継続した場合のリスクがあることから補漕として位置づけ、本年3月3日以降の長期合宿の中で継続した観察と評価を行うこととした。