2020(令和2)年10月8日(木)~ 11日(日)の4日間、戸田ボートコースで「第98回全日本選手権大会」が行われました。 女子舵手なしペアは立命館大が7年連続7回目、注目の男子エイトはNTT東日本が5年連続14回目の優勝を果たし、両種目とも大会連勝記録更新となりました(主催:日本ボート協会)。
日本ボート協会主催の公式大会としては今年度初めての開催でした。
今回は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、出場選手の人数を例年の約800人から2割減の640人に抑え、また無観客での実施としました。
表彰式は行わず、優勝者インタビューのみとし、その際にはアクリル板設置などの感染対策を施しました。
レース結果は次webを参照
https://www.jara.or.jp/race/current/2020alljapan.html
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「自分の漕ぎに集中しようと思ってタイムを狙っていました。
漕ぎにくいコンディションではありましたが、優勝という前提目標をクリアできてよかったです。
人と並べるのは久しぶりだったので緊張していました。自粛期間にも良い練習ができていた結果が出たと思います。
東京五輪に向けていくつかのレースがあります。まだ時間があるので、この結果を糧に成長していけたらと思います」
談:W1x優勝 米川志保(トヨタ自動車)
「今日のレースプランは500mで一艇身出て、相手の背中を見ながら自分たちのコンスタントを伸ばしていく予定だったのですが、
なかなかうまくいかなくて。でも1500mを過ぎてスパートを入れてからうまく艇が伸びて勝ちきることができました。
W8+とのダブルエントリーということもあって、普段なら動くところでも、なかなか身体が動かなかったということもありました」
談:W2-優勝 立命館大 ストローク・鈴木伶奈
「スタートからしっかり出て自分たちのペースでやれたのはよかったかなと。
組んだ当初からタイムを狙っていこうと話していました。
その意味では、次につながる課題が見つかるレースでした。
来年の五輪に向けて、つねに上を目指してやれることを積み上げていこうと思います。
今回ダブルスカルで出ようと思ったのは、チームの力として機能したいと思ったからです。
角谷選手も良い力を持っているので、どこまでいけるのか試してみたいという気持ちもありました」
談:W2X優勝 アイリスオーヤマ ストローク・大石綾美
「決勝では100%以上の力を出せたので理想のレース展開でした。
今シーズンはいろいろな大会がなくなり、このレースにかけて準備してきました。
このメンバーで勝ててうれしく思います」
談:W4x優勝 関西電力 ストローク・冨田千愛
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「身体が硬くならないようにスタートから意識していました。
今シーズンは大会がないことも想定していたので、
レースの感覚を得られたのでこの先にもつながるかと思います。
来年の(代表)選考も、その先の五輪にも向けて良い結果が残せたかなと」
談:W1X優勝 武田匡弘(関西電力)
「予選で京都大の方がタイムが良かったので、競ることになるだろうなと警戒していました。
でも逆風のときに離せれば有利なレースになるかなと思っていました。
実際に逆風のときに差をつけられました」
談:M2-優勝 NTT東日本 バウ・赤木貴昭
「予選が終わった後から、決勝に向けてレースプランのすり合わせがうまくできました。
無心で漕ぐことができました。
スタート250mくらいは出られてしまったのですが、500m過ぎに刺し返すことができました」
談:M2-優勝 NTT東日本 ストローク・中溝朝善
「コロナで思うような練習ができなかったのですが、
やれることを積み重ねてこられたのは良かったです」
談:M2X優勝 アイリスオーヤマ バウ・大元英照
「レースの開催も危ぶまれる中で、まずレースができたことに感謝しています。
その中で優勝できて光栄です。東京五輪に向けて良い準備をしていけたらなと思います」
談:M2X優勝 アイリスオーヤマ ストローク・西村光生
「500mから1000mで、相手よりも早いスピードでいこうという話をしていて、
その通りになってよかったです。
スタートからゴールまで自分たちのやってきたことを出すことができました」
談:M4-優勝 NTT東日本 2番・梶谷嶺
「コロナでなかなか思うように練習ができなかった中で、
全員が一丸となってできることを探してやってきたことの積み重ねが、
この結果につながったと思います。
まだインカレに向けて部内での選考は続きますが、努力していきたいです」
談:M4X優勝 仙台大 2番・大嘉田拓実
「出る前から、社会人らしいレースをしようと、
想定していた通りのプランで漕げました。
中盤で落ちないようにリズムを保って、
ラストスパートでの伸びにつなげられるようにという感じです。
スタート300mくらいは並んでいたのですが、
そこからはCoxのコールに合わせて船を伸ばして。そこからは逃げ切りでした」
談:M4+優勝 3番・武田和樹
「5連覇がずっと目標でした。史上初の5連覇を達成できて最高です」
M8+優勝 NTT東日本 Cox・佐々野大輝
【リポーター:石阪友貴】【写真撮影:宅島正二、山本薫、早川大河】