第29回全国中学新人競漕大会(オンラインエルゴマシン大会)


2020(令和2)年10月4日(日)に兵庫県豊岡市の市立総合体育館をメイン会場として「第29回全国中学新人競漕大会(オンラインエルゴマシン大会)」を開催しました(主催:円山川城崎ボート協会)。

第29回全国中学新人競漕大会(オンラインエルゴマシン大会)

全国中学新人競漕大会は、岐阜県川辺町と兵庫県豊岡市が隔年で持ち回り開催しています。 例年であれば全国から約500人の中学生が集まって1000mの水上レースを行うところですが、 今年は新型コロナウイルス感染拡大を受け、全国から選手が集まることは難しいと判断し、早々に水上レース中止を決定しました。

この大会は、1,過去2年続けて台風により中止となっている、2,中学生の全国大会は全日本中学選手権とこの大会の2つしかない。ということから、 今回中止してしまうのは、ポスト東京五輪を担う世代に大きなマイナスになると考えました。 そこで、何とか行えないかと関係者で検討を行い、新たな試みとして全国の会場をオンラインでつなぎ、同時にインドア大会を開催することになりました。

大会を行うには、1,映像配信、2,同時記録集計、3,レース方法、4,開催種目という・・・という4点の課題がありましたが、 実行委員会で検討を重ねた結果、1,映像配信はWeb会議に使われているZoomを使う、2,記録の集計はGoogleスプレッドシートを使う、 3,レース方式は、午前にタイムレースによる予選を行い、午後に予選上位から組合せによる決勝を行う、 4,個人だけでなく、クルーボートを再現するため2xや4xも開催する(クルーのエルゴタイム合計で競う)、・・・ということを決定しました。

第29回全国中学新人競漕大会(オンラインエルゴマシン大会)
第29 回全国中学新人競漕大会(オンラインエルゴ大会)会場イメージ 1
第29回全国中学新人競漕大会(オンラインエルゴマシン大会)
第29 回全国中学新人競漕大会(オンラインエルゴ大会)会場イメージ 2


当日はzoomによる映像配信で発艇コールを行い、タイムテーブル毎にレースは進みました。全国の中学生が1日に2回エルゴを漕ぎ、予選決勝を種目別で行うのは初めての試みでしたが、無事に成功しました。選手たちは体育館や艇庫のほかに自宅から参加している生徒もいました。

第29回全国中学新人競漕大会(オンラインエルゴマシン大会)

開催後、当日の連絡手段としていたLINEのグループトークには好印象のコメントが多数届いていました。

第29回全国中学新人競漕大会(オンラインエルゴマシン大会)

今回の試みにより今後も起こりうる移動制限時や、台風などによる大会中止時においてもエルゴとWebがあれば全国どこでもオンラインエルゴ大会が開催できることが分かりました。 オンラインエルゴ大会の詳細については、豊岡市スポーツ振興課(0796-21-9023)、 または円山川城崎ボート協会までお尋ねください。
【円山川城崎ボート協会 事務局長 岡本一平】