2017(平成29)年4月21日(金)~23日(日)に愛知県東郷町の愛知池漕艇場で 「第62回中日本レガッタ」が行われました。今年も全国22都府県から85団体454クルーの1047選手が集い、日頃の練習成果を競い合いました(主催:中日新聞社、愛知県ボート協会)。
ドローンによる空撮
大会2日目は逆風の影響で50分ほど進行が遅れましたが、最終日は初夏を思わせる好天に恵まれ、大勢の観客で賑わいました。 今回はエイト決勝のドローン空撮を試行したところ、会場のモニターでその映像を見た観客からは新鮮な映像に感嘆の声が上がっていました。 一般の人にもボート競技の魅力をわかりやすく伝える事ができそうで、今後の活用が期待されます。【ローイング編集部】
▼レース結果は以下のWeb参照▼
http://www.inh.co.jp/~ara/
▼ドローンによるレース空撮動画は以下のWeb参照
(空撮:株式会社ABS アイチ空撮サービス)▼
https://youtu.be/9TUB-_ovCpg
1xでは男子はぎふジュニアボートクラブB・柘植が、女子は同A・上野のアベック優勝。男女ともワンツーフィニッシュという快挙を遂げた。 優勝した柘植選手、上野選手とも基本がしっかりできている印象だった。
女子2xは阿賀町ジュニアボートクラブが粗削りだが力強い漕ぎでダントツのゴール。男子2xは層の厚い津幡南中が1~3位までを独占。
女子4x+は美浜中が息の合った漕ぎで3連覇を達成した。
男子4x+は愛知東郷ボートクラブAが強豪津幡南中、美浜中を抑え、地元の意地を見せた。
1xは全国高校選抜では決勝に残れず5位と悔しい想いをした地元の猿投農林高A・渡邊が前半から抜け出し、2位以下を見ながらの余裕のゴールでうっ憤を晴らした。猿投農林高としては5年ぶり、5回目の優勝となる。
2xでは低レートで1本1本を大きく力強いオールを引く大分県選抜が混戦を抜け出し初優勝。熾烈な2位争いは今年の国体開催県の愛媛選抜が追いすがる京都高校選抜を振り切った。
4x+は来年度の国体に向け強化を進める福井高校選抜、先の高校選抜4x+4位、2x1位の美方高と若狭高のメンバーで組んだ2クルーがワンツーフィニッシュと強化の順調さを見せつけた。3位には選抜3位の横浜商業高を主体とする神奈川選抜が入った。
1xは高校選抜3位で今年のU19代表候補の瀬田工業高・島田が自信あふれる力強い漕ぎで他を圧倒、最後まで力を抜くことなく最初にゴールブザーを鳴らした。
今大会の最多参加数69クルーとなった2xを制したのは福井県勢だった。選抜4x+1位の「美方高・藤長と同・武長ペア」と選抜1x4位の「敦賀工業高・兼康と同5位の美方高・松吉」の福井高校選抜同士のつばぜり合いでゴールになだれ込み、この種目でもワンツーフィニッシュを飾った。3位には瀬田工業高と続いた。
4x+は息のつけない緊迫したレースだった。500mまではほぼ横一線、本部前の声援に押されるように選抜5位の慶應義塾高を主体とした神奈川選抜Aが混戦を抜け出し、初優勝。僅差で続いて愛媛選抜A、岡谷南高がほぼ同着でゴールした。結果発表まで少し時間がかかったが2位愛媛選抜、3位岡谷南高となった。スリットカメラ参考でその差僅か0.01秒だった。
1xは昨年末よりアイリスオーヤマに移籍した元リオ五輪代表の大石が決勝まで駒を進めたが2位に甘んじた。1位は安定した漕ぎを見せた明治安田生命D・上野。
2xは昨年の全日本1x1位の栗山と滝澤がペアを組んだ富山国際大Aが3年ぶりに2回目の優勝盃を奪還した。
4x+、4x-では地元デンソーが3年連続2冠を狙ったが、4x+では大石の乗る仙台大・アイリスに、4x-では昨年の全日本4x-1位の明治安田生命と同7位の中央大に3連覇を阻まれた。
1xでは今年のシニア軽量級代表の今治造船B・越智が昨年の本大会優勝のトヨタ紡織・塚本の猛追を振り切り、この種目で初めて愛媛に優勝盃を持ち帰った。2位塚本、3位には明治安田生命G・是澤が入った。
2xも観客を沸かせる好レースだった。本部前750mでは明治安田生命B(大河原・中田)がリードしていたが、その直後に関西電力美浜(長田・武田和)が逆転、そのままキャンバス差をつけて逃げ切った。5年ぶり、5回目となる優勝。
2-は関西電力美浜A(荒木・田中)が2位以下を大きく離して6回目の優勝を連覇で飾った。
4-は中部電力と立命館大のマッチレースとなったが、最後までデッドヒートを繰り広げ観客の声援を誘い、最後に社会人の意地を見せた中部電力が僅差で先にゴールに入った。
4x-では明治安田生命が2位関西電力美浜、3位トヨタ自動車に水を空けての連覇。4+はトヨタ紡織が大学勢を寄せつけず、7回目の優勝を連覇で飾った。
男子8+は予想通りの迫力あるレース展開だった。社会人3クルーと学生3クルーのつばぜり合いで前半は中部電力と中央大がレースを引っ張った。後半仙台大が一漕ぎ毎に艇速を伸ばしトップに、東レ滋賀が追い上げ、そのままゴールになだれ込んだ。仙台大は初優勝、2位東レ滋賀、3位中央大。後半失速した中部電力は5連覇を阻まれ、メダルも逸する4位。今後の巻き返しに期待したい。
【東海リポーター・酒井康行】
【撮影:横田孝司】
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