2017(平成29)年 11月10日(金)~ 12日(日)の3日間、戸田ボートコースで「第58回全日本新人選手権大会」が行われ、73団体の261クルー636人が今シーズン最後の日本ボート協会主催レースに臨みました(主催:日本ボート協会)。
今回の見所の一つは女子シングルスカル決勝でした。優勝は漕歴2年目の東北大・矢吹美緒(札幌南高卒)。初優勝でした。矢吹は「人生の中で1回でも日本一を目指すことができるなら」とバレーボールから転向。2週間前の全日本選手権大会では3位でしたが、本大会では危なげない艇運びで雪辱を果たしました。
また今回は16クルー23人の高校選手が出場し、その健闘も光りました。女子シングルスカルでは浦和第一女子高・米沢知華が3位に、男子シングルスカルには伏見工業・京都工学院高・遠山秀雄が安定した艇運びで優勝しました。高校生の男子シングルスカル優勝は2008(平成20)年以来6人目です。米沢は高校総体女子シングルスカル優勝と愛媛国体少年女子ダブルスカル2位、遠山は愛媛国体少年男子シングルスカル優勝という実績をそれぞれ残しています。
今年から戸田での主催大会では表彰台を廃しました。 五輪大会と国際ボート連盟(FISA)の主催大会では、選手が平等の立場からお互いの健闘をたたえ合う精神の象徴として、 順位による段差(表彰台)を設けていません。 日本国内でもTOKYO2020に向けてこの精神が浸透するようにという志がその理由です。
本大会でも観客席に向かって右から2位、1位、3位に、また各順位ともCox、整調~バウの順で整列を促し、 ソックスやシューズなど足元のユニフォーム統一も徹底しました。
レース結果は次Web参照
http://www.jara.or.jp/race/2017/2017freshman.html
レース動画は次youtube参照(提供:aomonoya)
https://youtu.be/ccf52MMGrnI