昭和41年頃全国の大学ボート部を卒業した仲間たちで結成した「良い会」は2016(平成28)年10月3日(月)と4日(火)の2日間、 ボートの町として有名で、美しい豊かな自然に囲まれた福井県美浜町(山口治太郎町長=福井県ボート協会長)の「三方五湖」で、 遠漕旅行「第11回プレジャーローイング『三方五湖シリーズ』」を実施しました。
あいにく台風18号が近づきつつありましたが、幸いにその影響はほとんどなく、時折、晴れ間も見える風穏やかなコンディションのもと、41人の参加者は
2日間のローイングを楽しみ、風光明媚な三方五湖の景色を満喫しました。
何よりも長年のボート仲間との懇親そしてお互いの健康を確認したこと、加えて美浜町との交流を通じてボート外交も少しは果たせたのではと、
このプレジャーローイング活動の成果をひそかに自負しているところです。
三方五湖のうち「日向湖」は独立した湖であること、また「三方湖」は養殖場との関係から漕艇不可でしたが、
立派な常設ボートコースがある「久々子湖」、水深40mもあり貴重な土層調査で世界的に有名な「水月湖」、二重三重の山に囲まれた緑濃い「菅湖」、
それぞれ趣ある湖でのローイングは存分に楽しませてもらいました。
3日午後は久々子湖周遊約7km、4日の午前は久々子湖~水月湖~菅湖、そして午後は久々子湖から水月湖周遊の計約21km、
二日間合計28kmと、古希を過ぎたボートマンにちょうど良い航程でありました。
印象に残ったのは、久々子湖から水月湖への水路である浦見川でした。
そこは、さながら奥深き溪谷に一本一本漕ぎ入る幽谷の様であり、
延べ20数万人の人手で掘り開いたという周りの岩と緑の景色を漕ぎ進むことは今までにない素晴らしい体験でした。
7艇のナックルフォアは2日間、楽しく、元気良く、1人の落伍者も出ず漕ぎ切りました。
3日目の5日は薄曇りの中、三方五湖レインボーライン梅丈岳の山頂から三方五湖全景を見渡しその素晴らしさに全員歓声を上げました。
そのあと曹洞宗大本山「永平寺」を訪れ、修行僧より禅宗伝来、入門、修業等お話を聞きました。
最後に伝統の美味しい精進料理をいただき、このシリーズを締めくくりました。
10日後に参加クルー308艇という驚くべき規模の「第29回美浜町町民レガッタ」を控えて準備に大変忙しい中、
お世話いただいた美浜町創生戦略課長・野原佐知夫課長と同推進室・志賀大輔様(共に日本大OB)はじめ、
町の皆様の親身のご支援、ご協力をいただいたこと、「良い会」会員一同、心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。
【プロジェクトリーダー 堀内良眞、小林宏志、比企能信】