2017(平成29)年2月10日(金)と11日(土)の2日間、東京都港区の品川プリンスホテル アネックスタワーで 「国際ボート連盟臨時総会(2017 FISA Extraordinary Congress)」が開かれました。
毎年、世界選手権の開催後に行われる通常総会と異なり、臨時総会は五輪の翌年2月に開かれ、 定款と競漕規則の改定について審議されます。今回は62の国・地域から約100人の役員を含む200人余りが出席しました。
臨時総会で可決され、国際オリンピック委員会(IOC)へ提案することになった主な項目は次の通りです。
・2020年東京五輪では男女同数の7種目を実施する(2016リオ五輪は男子8種目、女子6種目)。
・五輪種目のうち「男子軽量級舵手なしフォア(LM4-)」を削減。新たに「女子舵手なしフォア(W4-)」を追加する。
・五輪を含むすべての男女舵手つき種目について、Coxの性別を問わない(男女どちらでも可)
・パラローイング種目はレース距離2000mとする(現行は1000m)、など
今回の可決事項のうち日本国内の大会に関連する事柄は、今後の日本ボート協会理事会で可決を得てからの適用となります(現時点では時期未定)。
会場の外では2020TOKYOの事前キャンプ誘致を目指す岐阜県川辺町や茨城県潮来市など10市町村がブースを出展し、 コーヒータイムや昼食時に各首長らが各国・地域の役員や指導者へ水域の概要や町の利点をアピールしました(Exhibition For Rowing Pre-Camp)。 また昼食会場では抹茶コーナーを設け、日本ボート協会総務委員会とアスリート委員会の有志が着物姿で参加者をもてなしました。
初日の夕食会は(Nations Dinner)は、FISA創立125周年記念会を兼ねて催されました。 ディナーには日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恆和会長と 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会・室伏広治スポーツ局長らが招かれ、各国・地域の参加者たちとの交流を深めました。
12日(日)は工事が進むTOKYO2020選手村や各競技会場などを希望者約100人が視察しました。 海の森では、ボートコースが一望できる「馬術競技クロスカントリーコース」の高台に登りました。 雲ひとつない青空の中、富士山、東京湾、都心の高層ビル群という素晴らしい景色に参加者たちは歓声を上げ、 それぞれ記念写真を撮影していました。
FISA臨時総会については次サイト参照
◆概要:http://www.worldrowing.com/fisa/about-fisa/congress
◆会議映像:http://www.worldrowing.com/events/2017-fisa-extraordinary-congress/event-information
※この臨時総会は日本スポーツ振興センター(JSC)のスポーツ振興くじ助成を受けて開催しています