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第94回全日本選手権大会
2016(平成28)年11月10日(木)~13日(日)の4日間、埼玉県戸田ボートコースで
「第94回全日本選手権大会」が開催されました(主催:日本ボート協会)。
今回は78団体の271クルー837人がエントリーしました。
天候は3日目まで寒い雨天でしたが、最終日は晴天で気温も上昇しました。
コースには例年以上の観客が押し寄せる中、脚光を浴びたのが男子舵手なしフォア初優勝の立教大でした。
大学でボートと出会った4人がスタートから強豪クルーを抑えてゴール。創部68年目の快挙に大きな声援が贈られていました。
また女子ダブルスカルで2000(平成12)年以来2度目の優勝を果たした明治安田生命にも注目が集まっていました。
明治安田生命は本大会から新設された女子舵手なしクオドルプルでも制覇しました。
今回は夏の「U19/U23/ 非五輪種目世界選手権に挑む選手を増やしたい」という考えから、例年より2カ月遅れの開催となりました。
2017(平成29)年は10月26日(木)~ 29日(日)に戸田ボートコースで開催されます。
▼レース結果は次のサイトをご覧ください。▼
http://www.jara.or.jp/race/2016/2016alljapan.html
女子シングルスカル優勝:富山国際大・栗山咲樹。「一昨年3位のリベンジを果たせて嬉しい。自信をつけるために普段から20kmくらいを漕ぎこんできた。冬期トレーニングを頑張りたい」
W1x入賞クルー:中央)優勝:富山国際大・栗山咲樹(富山県立八尾高卒)、右)2位:日田林工高・大門千紗、左)3位:トヨタ自動車・福本温子(佐賀県立唐津商業高卒)
女子舵手なしペア優勝:立命館大。「ラストは他艇があげてきたので刺されるかと思ったが自分たちを信じて頑張った」(藤井)。「創部70周年の節目で優勝できて嬉しい。来年も優勝したい」(奥井)。
W2-入賞クルー。中央)立命館大(整調:藤井香菜(岐阜県立加茂高卒)、バウ:奥井悠子(滋賀県立八幡商業高卒)、右)2位:富山国際大(整調:清田春香(長崎県立大村城南高卒)、バウ:木佐貫あすか(新潟県立阿賀黎明高卒)、左)3位: 日本体育大(整調:須山珠愛(秋田県立本荘高卒-本荘市立本荘南中卒) 、バウ:名取万璃(長野県立岡谷南高卒))。
女子ダブルスカル優勝:明治安田生命。「6回目の出場でついに優勝できた。今後はスピードを追求し、チームとして強くなりたい」(鈴木)
W2x優勝:明治安田生命(左・バウ:上田佳奈子(慶應義塾大卒-滋賀県立膳所高卒-大津市立瀬田中卒)、右・整調:鈴木亜由子(一橋大卒))
女子舵手つきクオドルプル優勝:明治安田生命。「皆の心がチームスローガン“More10”に至ったので優勝できた。来シーズンの目標は個人では愛媛国体優勝、チームでは全日本での女子種目制覇(首藤)。※More10:Weight10%UP、Rowing Range10cmUPなど「今より前へ」 という意味。
W4x優勝:明治安田生命(前列左から整調:土屋愛(早稲田大卒-新潟県立阿賀黎明高卒-阿賀黎明中卒)、3番:首藤多佳子(愛媛県立今治北高卒)、2番:上野翔子(日本女子体育大卒-山口県立水産高(現・大津緑洋高)卒)、最右・バウ:領木暦(関西大卒)。右から2人目・W2x優勝・鈴木亜由子。後列左からW2x優勝・上田佳奈子、監督・岩畔道徳)
女子エイト優勝:明治大。「レースプランは1500mからのロングスパートだった。3連覇のバトンを切らさないようにしていきたい」(市川)
W8+優勝:明治大(整調:植松香穂(岐阜県立加茂高卒)、7番:山田加奈(愛媛県立宇和島東高卒)、6番:松村美音(熊本県熊本学園大学付属高卒)、5番:土佐真歩(神奈川県横浜市立横浜商業高卒)、4番:有山裕美子(埼玉県立浦和第一女子高卒)、3番:山本杏香(同)、2番:中尾真琳(熊本県熊本学園大学付属高卒)、バウ:北村梨花(長崎県立長崎明誠高卒)、Cox:市川美咲(埼玉県立川越女子高卒))
男子シングルスカル優勝:トヨタ自動車・野村颯士朗。 「社会人初レースで全日本初優勝。皆、日本代表やオリンピアンで自分は浮いている感じがあり緊張した。社会人とのレースは先行しなければと考えていた。500mで1番が取れ、どこまで引っ張れるかが勝負だった。今後は日本代表を目指したい」
M1x優勝:トヨタ自動車・野村颯士朗(福井県立美方高卒-美浜町立美浜中卒)
男子舵手つきペア優勝:日本大。「優勝した時は3人でお疲れ様と声を掛け合った。しかし今回の優勝は通過点。次はエイトで優勝を狙いたい」(熊谷)
M2+入賞クルー:後列)優勝:日本大(Cox:八木陽輝(福井県立美方高卒)、整調:河津蒼摩(大分県立日田林工高卒)、バウ:熊谷大樹(秋田県立本荘高卒))。前列左)3位:京都大(整調:奥村康広、バウ:牧鮮大、Cox:村上誉紀)、前列右)2位:慶應義塾大(整調:吉田高寅(神奈川県慶應義塾高卒)、バウ:髙林拓海(埼玉県慶應志木高卒)、Cox:米澤一也(同))
男子舵手なしペア優勝:関西電力美浜。「中盤で他クルーも上げてきて、とにかく早く終わってほしいと思うほど辛いレースだった(長田)
M2-入賞クルー。左から3位:NTT東日本(整調:西川正芳(明治大卒-愛知県立豊田高卒)、バウ:三浦友之(仙台大卒-佐賀県立唐津西高卒))、優勝:関西電力美浜(整調:長田福馬(福井県立小浜水産高(現若狭高)卒)、バウ:荒木祐作(日本大卒-福井県立小浜水産高(現若狭高)卒)、2位:トヨタ紡織(整調:澤田研太(福井県立小浜水産高(現若狭高)卒)、バウ:野崎鷹昭(仙台大卒-山形県立金山高卒)
男子ダブルスカル優勝:アイリスオーヤマ。「かなり張り詰めた中であったが安堵の気持ちが大きい。ゴール後は安心した気持ちが大きかった。前半攻めるプランで勝負所を逃さず攻めていった。レースに点数をつけるとすれば100点」(須田)
M2x入賞クルー:後列左から3位)今治造船・別府晃至(仙台大院卒-今治北高卒)、優勝)アイリスオーヤマ・須田貴浩(中央大卒-石巻高卒)、同・大元英照(仙台大卒-塩釜高卒)。前列左から3位)今治造船・越智寛太(筑波大院卒-今治西高卒)、2位)新日鐵住金・奈良和紀(日本大卒-千葉県立小見川高卒)、中野紘志(一橋大卒)
男子舵手つきフォア優勝:仙台大。「“仲間を信じてベストを尽くそう”のコールに漕手が応えてくれた。今後はクルーにより早く的確なコールをできるようにしていきたい」(松浦)
M4+優勝:仙台大(Cox:松浦充孝(山梨県立富士河口湖高卒)、整調:岡田遼太(島根県立江津工業高卒)、3番:中島希世紀(長崎県立大村城南高卒)、2番:松浦大河(兵庫県立相生産業高卒)、バウ:小林克裕(長崎県立長崎明誠高卒)
男子舵手なしフォア優勝:立教大。「全日本優勝は立教初。個人としても優勝は初めて。「強い心」をスローガンに、精神面から徹底的に強化してきた」(中田)
M4-優勝:立教大(整調:根本拓海、3番:勝又晋一、2番:安藤大智、バウ:中田悠介)
男子舵手なしクォドルプル優勝:関西電力美浜。「調整が上手くいっていたので自分たちを信じていけば大丈夫とは思っていたが、日本一が取れて良かった。」(倉谷)
M4x優勝:関西電力美浜(整調:武田和樹(福井県立小浜水産高(現若狭高)卒)、3番:武田匡弘(福井県立美方高卒-美浜町立美浜中卒)、2番:高田直生(福井県立敦賀工業高卒-美浜町立美浜中卒)、バウ:倉谷郁也(福井県立小浜水産高(現若狭高)卒)
男子エイト優勝:NTT東日本。「ラストは強みを持っていたので落ち着かせてコールをかけた。伊藤さんがラストレースだったため喜びがみな爆発していた。エイト5連覇を目指して努力していく」(佐々野)
M8+優勝:NTT 東日本(Cox:佐々野大輝(東北大卒-福岡県立東筑高卒)、整調:西村光生(仙台大卒-愛媛県立宇和島水産高卒)、7番:中溝朝善(日本大卒-東京農業大学第二高卒)、6番:大塚圭宏(日本大卒-静岡県立沼津工業高卒)、5番:伊藤清剛(明治大卒-宮城県立佐沼高卒-佐沼中卒)、杉崎高久(日本大卒-阿賀黎明高卒)、3番:高野勇太(中央大卒-愛知県立猿投農林高卒)、2番:林靖晴(中央大卒-大阪府立桜宮高卒)、バウ:坂上煕英(日本大卒-阿賀黎明高卒-新潟市ジュニアボートクラブOB)