2016(平成28)年7月3日(日)に大阪府高石市の大阪府立漕艇センター(浜寺)で「第64回大阪市立大・神戸大定期戦及び第32回旧三商科大学定期戦」が開かれました(主管:大阪市立大)。
レース結果は大阪市立大が、旧三商科大学定期戦で5年ぶり、神戸大との対校エイト戦は50秒の大差で、ともに優勝を遂げました。
「旧三商科大学」とは、1919(大正8)年に施行された「大学令」により、 旧制高等商業学校から昇格した東京商科大学(旧東京高等商業学校、現・一橋大)、 大阪商科大学(旧大阪市立高等商業学校、現・大阪市立大)、 神戸商業大学(旧神戸高等商業学校、現・神戸大)の三つの旧制商科大学を指します。
太平洋戦争後、他の体育会運動部や文化部では三大学での交流戦が盛んでしたが、 ボート競技は一橋大が遠方のために実施が困難でした。 そこで協議のうえ、とりあえず大阪市立大と神戸大で“対校エイトの一騎打ち”を行うことになりました。
この一騎打ち戦は「多くの市民に観戦してほしい」という願いから、ビジネス街の中心を流れる堂島川を会場に、 1953(昭和28)年7月13日に1500mで行われました。結果は神戸大が大差で勝利。これが「大阪市立大・神戸大定期戦」の第1回となったのです。 堂島川でのレースを知る神戸大OB会「神漕会」の大原八十八会長は「当時はOBが観戦しやすいよう勤務が終わる夕方5時30分頃から 大阪都心の大江橋をスタートし、渡辺橋、玉江橋、田蓑橋を漕ぎ抜けてのゴールだった。どの橋の上も黒山の人だかりで大変な賑わいだった」と振り返ります。
一橋大が参加しての「旧三商科大学定期戦」は「経験を積むためのセカンド(ジュニア)選手によるレース」 という位置づけで1985(昭和60)年、「大阪市立大・神戸大定期戦」のレースの一つとして始まりました。
今日では30歳以下、30歳以上、50歳以上のOBエイト戦とOGクォドルプル戦が設けられ、大会に活気を与えています。
【ローイング編集部】
【撮影:松浦和弘】
レース結果は以下のWeb参照
http://ocurc.org/wp-content/uploads/2016/07/845b27ab80578a6bb9944b329cd012de-1.pdf
レース動画は以下のWeb参照
https://youtu.be/J0V0d1Bz4Ew