長崎県諫早市の本明川に実業団チョープロの新艇庫がこのほど完成し、2016(平成28)年12月19日(月)に竣工式が催されました(主管:チョープロ・ローイングクラブ)。
チョープロRCの新艇庫。最大48艇を収納可能。
この艇庫は、液化石油ガス(LPG)販売の県内最大手であるチョープロ(本社:長崎県西彼杵郡長与町)による 「チョープロ・ローイングクラブ」の拠点として整備されました。 敷地面積551平方m、建て床面積246.9平方mの木造1階建て。温水シャワーとキッチンを備え、シングルスカル16艇、ダブルスカル17艇、ファア15艇の 最大48艇を収納することができます。練習水域の本明川は、諫早湾干拓調整池に注ぐ県内唯一の一級河川で、直線3000m以上が確保でき、風波の影響をほとんど受けないのが特長です。
新しい門出を祝うテープカット。左から長崎県カヌー協会・熊和之副会長、長崎県教育庁体育保健課・森栄二課長、長崎県ボート協会・吉田恒雄会長、チョープロ・荒木健治社長、長崎県県央振興局・川口岩継局長、長崎県体育協会・早田正博事務局長、諫早市川内町自治会・平野政春会長
式典当日は長崎県、地元自治会、競技協会などの約50人の関係者が出席しました。 まず諫早の古社、八坂神社の神職による竣工祭(新築の安全・繁栄祈願)が催され、続いて長崎県県央振興局・川口岩継局長やチョープロ・荒木健治社長などによって テープカットが行なわれました。
川口局長は「本明川のボート水域化は、諫早湾干拓事業のよる地域資源を活用を目指した“(長崎県の)『いさかん』魅力発見プロジェクト”の目玉事業です。 これからも、諫早市民にボートやカヌーなどを通じて本明川で親しんでもらえるようできる限りの支援を行いたいです」と挨拶しました。
また荒木社長は「本明川のボート水域としてのポテンシャルの高さからこの場所をチョープロ・ローイングクラブの拠点とすることを決めました。 (ボート競技だけではなく)水上スポーツの新たな拠点として、競技選手はもとより、地域の人たちや小中学生に水上スポーツに親しんでもらいたいです。 そして、本明川がより親水性の高い場になることを期待しています」と抱負を述べました。
チョープロ・ローイングクラブメンバー。左から北野監督、一瀬選手、斧澤選手、小谷コーチ
今後も段階的に設備拡充を行ない、県内外からの幅広い利用と、
将来的には親子ボート教室や市民レガッタの開催、総合型地域スポーツクラブの設立、
世界を目指すジュニア選手の発掘・育成が実施されることが期待されます。
【ローイング編集部】
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