冨田千愛選手、第69回日本スポーツ賞競技団体別最優秀賞を受章


2020年1月17日(金)に東京都千代田区のパレスホテル東京で行われた第69回日本スポーツ賞表彰式と第4回日本パラスポーツ賞(主催・読売新聞社)で、冨田千愛選手が競技団体別最優秀賞を受賞しました。冨田選手の日本スポーツ賞受賞は2015年第65回以来、2度目です。

第69回日本スポーツ賞競技団体別最優秀賞
記念トロフィーを受け取る冨田選手

冨田選手は日本のボート競技界に、女子として初めて世界選手権のメダルをもたらしました。

2019年8月~9月にオーストリアのリンツで開かれた世界選手権は、東京五輪の出場権がかかる大会とあって、各国ともトップレベルの強豪が集まりました。 こうした中、冨田選手は女子軽量級シングルスカルに出場し、予選でスタートから飛び出し、一度もトップを譲ることなく1着で準決勝に進出しました。 準決勝では予選で勝ったカナダの選手にトップを譲ったものの2着に入り決勝へ進出。 そして決勝では第2クォーターでトップのラップを出し、優勝したドイツ選手に肉薄したものの、逆転は至らず2着でゴール。 しかし日本女子ボートに初めてのメダルをもたらす快挙に日本チームは沸きました。

第69回日本スポーツ賞競技団体別最優秀賞
記念トロフィーを手にする冨田選手
第69回日本スポーツ賞競技団体別最優秀賞
左から清水一巳理事強化本部長、木村新理事長、平岡英介理事、冨田選手、吉田理子コーチ

2019年の冨田は、5月の全日本選手権女子ダブルスカル2位、同月のワールドカップ(W杯)第1戦(ブルガリア)の軽量級ダブルスカル7位、7月のW杯第3戦(オランダ)の軽量級ダブルスカル5位と、安定した成績を残しました。

2019年度ワールドチャレンジ表彰も受章

第69回日本スポーツ賞競技団体別最優秀賞
大久保尚武日本ボート協会会長からワールドチャレンジ表彰を授与される冨田選手

冨田選手は国際大会において顕著な活躍をした選手を日本ボート協会として顕彰する「2019年度ワールドチャレンジ表彰」も受章し、 翌18日(土)に新宿区のJAPANSPORT OLYMPIC SQUARE「岸清一メモリアルルーム」で催された日本ボート協会新年会の中で表彰状と記念品が授与されました。 冨田選手は東京五輪に向けて力強い決意を述べました。

第69回日本スポーツ賞競技団体別最優秀賞
東京五輪に向けたスピーチをする冨田選手
第69回日本スポーツ賞競技団体別最優秀賞
冨田選手の決意に感激する出席者