日本代表選手団遠征報告 Varese Report9 (4/17)
6:30 シャトルバスでバレーゼ湖に向け出発。(7:00バレーゼ湖に到着)
2016World Rowing Cup 1もいよいよ最終日となりました。ホテルに朝食の時間を通常の7:00から6:00に変更していただき、全員で朝食をとり6:30のシャトルバスでバレーゼ湖に向け出発しました。
ホテルを出るときは曇りでしたが、バレーゼ湖についたときにはすでに雨が降り出していました。
9:25 LM4- Bファイナル
最終日とあって各レース後に拍手がなる盛り上がりを見せる雰囲気の中Bファイナルレースが続き、いよいよ日本が登場するLM4-Bファイナルになった。
このレースはすでにリオデジャネイロオリンピック出場権を得ているイタリア1・2を除けば、世界最終予選で間違いなくライバルになるスペインや、ポーランド1・2と戦える非常に重要なレースである。
定刻通りのスタート。まずはイタリア2とスペインが飛ばすも各クルーしっかり付きほぼ横一線でレースが始まった。日本も良い位置をキープし非常に楽しみな展開でレースが進む。
500mはイタリア2、スペイン、日本、イタリア1、ポーランド2、ポーランド1の順で通過。しかしトップのイタリア2から6位のポーランド1までは僅か2.47秒差の混戦である。第2クオーターに入ると、ポーランド1・2が徐々に伸びてくる一方、日本はじりじりとポジションを下げていく。何とか食らいつきたいところだが1000mをトップイタリア2から4.61秒遅れの6位で通過。これ以上は遅れたくない。
第3クオーター、日本は第2クオーターを上回るペースで追い上げを図るが、他のクルーのペースはさほど乱れないため思うようにポジションを上げることができない。これが世界での戦いだ。
その世界での戦いで何とか勝利を収めるべく、日本がストロークの佐藤翔選手(日本大学)がリードする形で切れ味鋭いスパートを見せ他国を一気に追い上げる。ゴール前、最も勢いのある漕ぎを見せてくれたが各クルーも最後の踏ん張りを見せたため、イタリア1を抜き去るにとどまり5位でフィニッシュ。ラストクオーターはBファイナルのクルー中トップであったが、今後世界最終予選に向けての課題を抽出することのできたレースとなった。
ゴール前の大接戦。手前から4位スペイン、6位イタリア2、5位日本。 日本クルーは左からB小林選手(戸田中央総合病院RC)、2荒川選手(一橋大学)、3奈良選手(新日鐵住金)、S佐藤選手(日本大学)
最終日とあって、満員のグランドスタンド。通常チケットがないと入れないが、雨天のためADカードのみで開放してくれた。チケットは一番眺めのよい一部の席に座れるという特権も残していた。大会組織委員会のホスピタリティに感謝!
あっという間に2016年ナショナルチームの初戦が終了しました。 本大会は冬場から積み重ねてきたトレーニングがどのような成果を上げているかを確認する大事なレースでした。 その順位は満足いくものではありませんでしたが、内容はしっかりとした手ごたえを感じることのできるものでした。 選手たちは厳しいレースの中でもしっかりと自分たちのやるべきことを表現し、世界のレースの中でしか得られないたくましさを身に着けてくれたことと思います。 これからスウィープチームはヨーロッパ合宿を行い、5月23日(月)からスイス・ルツェルンで行われる世界最終予選でLM4-のオリンピック出場権獲得を目指します。
そしていよいよ今月22日(金)からはLM2x、LW2xのオリンピック出場のかかった、アジア大陸予選が韓国・忠州で開催されます。 ナショナルチーム一丸となって戦って参りますので、引き続きご声援よろしくお願い申し上げます。
写真左より、佐藤(日本大学、LM4-:S)、荒川(一橋大学、LM4-:2)、奈良(新日鐵住金、LM4-:3)、小林(戸田中央総合病院RC、LM4-:B)、石田(東レ滋賀、LM2-:B)、田立(戸田中央総合病院RC、LM2-:S)